音楽のタネを蒔きましょう♪
初心者ピアノ・ウクレレ・マリンバ・カシオキーボード教室
当教室ブログへようこそ!閲覧ありがとうごさいます、講師の秋庭です。
すっかり世の中は花粉症・・・ですね🤧今年は更に大量の花粉が舞うとニュースで言っておりまして、私にはツラい春になりそうです💦
さて今回は、ポチポチお問い合わせのある『マリンバ』について、基礎知識~楽器購入までのお話をしようかと思います。
マリンバをはじめよう 基礎知識編
マリンバって、とっても癒される音色していますよね。木の鍵盤で出来ていて、まさに「自然そのものを使っている感」がかなり強い楽器の1つかと思います。
そしてすぐに「木琴じゃないの?」「もう少し小さいシロフォンっていうのもあるけど?」という疑問も浮かぶのではないでしょうか?
そのあたりの解説を少しだけしていきます。
マリンバって木琴なの?
は?もう分からない・・・・となってますか?(笑)そうなんです、日本語で言ってしまうとすべて『木琴』と集約されてしまうんです。
しかし、大きさや役割、楽器の特徴を比べると違ってきます。
人類が音に興味を持ち、やがて音楽として楽しむための楽器を手にするまで永い年月がかかったと思います。特に打楽器は楽器の中でも古い歴史を持つと言われ ています。古代人たちが木片を叩き、そしてやがて木片の下に何かを置くことでより響きのある音が出る事を知った事は容易に想像できます。このような打音楽器として代表的な木琴はやがて文明の発展とともにラテンアメリカではマリンバ、ヨーロッパではシロフォンとして音楽界に登場してきました。
シロフォンもマリンバもアフリカからヨーロッパやアメリカに広まったと言われています。しかしマリンバの場合は、メキシコ南部、グァテマラ、ホンジュラス で多く演奏されてきた歴史があります。木琴の鍵盤として「良い音の出る木」の育成地域である事から、良い音の出る木のある所に木琴が生まれたとも想像できます。木琴の起源より
出展:日本マリンバ協会
また調律も違います。が、この辺はプロ級なお話になるので、ヤマハのサイトからお借りします。
マリンバは柔らかい音、シロフォンは硬い音。この差は調律の方法によるのです。マリンバは偶数倍音といって、基音と4倍音と10倍音で調律しています。一方、シロフォンは基音と3倍音の奇数倍音で調律しています。同じドの音板を調律する場合、マリンバはド、高いド、さらに高いミで合わせますが、シロフォンはド、高いソで合わせているのです。管楽器や弦楽器と似たような倍音構成のマリンバは、オーケストラといっしょに演奏すると音が溶けてなじみます。シロフォンが際立つのは、調律の方法が違うからなのです。
※ヤマハのシロフォンは奇数倍音で調律していますが、メーカーによって偶数倍音調律しているものもあります。引用:YAMAHA楽器全書
よく分からないよ~となっている方、全然大丈夫です!私も演奏している時に「倍音が~~~~」なんて思って演奏しませんので、いいのです。とにかく、違うのね!でOKです!☺️
鍵盤の数と幅が違います(値段も)
倍音などの専門的なことでなく、実際の演奏で気になるという箇所は「鍵盤の数」と「鍵盤の幅の違い」だと思います。
マリンバは大きいものだと、5オクターブ半か6オクターブ(61鍵盤のキーボード程度)になります。
(リンク)ヤマハ製のマリンバを参考にしていますが、低音部のパイプの太さがかなりのものです!!お値段は、ハイクラスの軽自動車が買えるくらいです。
シロフォンは3~4オクターブのものがメインで、鍵盤幅も狭いです。
(リンク)ヤマハ製のシロフォンは木製鍵盤の電子ピアノとほぼ同額程度かと思います。
ここまで大きさや鍵盤数が違うと、表現できる世界観も違ってきますので、演奏したい曲が選ばれるかと思います。
使うマレットの種類も違う
絶対ではありませんが、マレットも違ってきます。
マリンバは意外と何でも使います。曲によって使い分けをし、低音部の鍵盤は、硬くて細いもので叩いても良い音はしないので、柔らかく太めのマレットを使ったりします。
反対にシロフォンは、少し硬い~ゴムマレットなどを主に使用して、明るく軽い音色を目指したりすることが多いです。
マリンバをはじめよう 購入編
ここまで基礎知識が分かったところで、次は購入編です。お家での練習のために楽器はあった方がいいので、購入する場合はどうしたらいいでしょうか?
このサイズは、小中学校の音楽室にあるものになるかと思いますので、お子さんも親しみやすいかもしれません。
そうですよね、普通はそうだと思います。そんな方にオススメは、小さい「卓上シロフォン」などはいかがでしょうか?
(参考楽器一例)
コオロギ シロフォン 高級卓上木琴 ECO32【折りたたみスタンド&譜面台付き】
このような楽器ですね。結構、高級感があって良さそうですね。私はまだ持っていないのですが、いつか1台買ってみてもいいかな?と思っています。
マリンバでもシロフォンでも、立って演奏する楽器なので「楽器の高さ」は非常に大切になってきます。
成長や体格・性別に合わせて楽器の高さを変えられるように、専用台(キーボードなどのもので可)の用意と、高さの変えられる譜面台は必須です。
使用するマレットの工夫も必須
卓上シロフォンにしても、マリンバを購入したとしても、騒音問題や打音自体の大きさが気になるところです。(その問題が無いお家の方はスルーしてください)
楽器を手にしても、近所の方からクレームをもらってしまっては練習できませんので、手ごたえは落ちても、限りなく柔らかいマレットを使用しましょう。
また硬すぎるマレットは、木がへっこんでしまうので、見栄えも悪くなってしまいますので最初は避けた方が賢明でしょう。
(参考一例)
ヤマハ YAMAHA マレット エデュケーショナルモデル ME-204
※教室では、初心者の方は203を使用しています。
※マレットは綿糸と毛糸となりますが、毛糸の方がふわふわした叩き心地になりますが、音の固さは中のコルクやゴムで変わるので、一概に言えないこともあります。
共鳴管付きか無しか?
卓上木琴でも鍵盤の下についている「共鳴管(パイプ付き)」があります。これは、音の広がりのサポートをしますが、鳴りは大きくなる可能性があります。
周辺の環境が気になる方は、無いものを選んだ方がベターかもしれません。
更に気になる場合はタオルや振動吸収マットを併用
もっと気になる・騒音問題は絶対にいや!という方は、木琴の下にバスタオルを敷いたり、ゴム製の振動吸収マット(電子ドラムの下に敷いたりするのと同等の物)を使用して、極限まで頑張ってみてください。
打音というものは意外と遠くまで届きますので、気にしておいて損はないと思います。
まとめ
いかがでしたでしょうか。参考になりましたか?
卓上木琴(シロフォン)でしたら、気軽に始められますし、このサイズでしたら外に持っていけますよね。重さも3キロ程度なので、そこまで重くないみたいですね。
使用テキストなどはまた別の機会にお伝えできたらと思っていますが、まずは「叩いてみる」「音色を楽しむ」ところからはじめてみてはいかがでしょう。
ウクレレやギターのように、綺麗な音が出せるようになるまでに時間がかかる・チューニングが必要ないというのは、本当に魅力のある楽器だと思います♪
基本はメロディーのみの演奏からのスタートになるので、ピアノやキーボードの様に両手がバラバラの演奏に抵抗がある方でも、気軽に始められます。
なにより、音色が最高に癒されるのでおススメですよ!コロコロカワイイ音色です。
興味がある方はお問い合わせフォームから、ご連絡くださいませ。