ピアノ・キーボード関連

電子ピアノでは上手にならないの? 音楽講師が感じたこと

音楽の種を蒔きましょう

品川区ピアノ、ウクレレ、マリンバ、カシオキーボード教室

講師の秋庭です。

 

2022年10月に入り、すっかり秋めいた日になってきましたね。少々暑い日、肌寒い日などもありますが過ごしやすい日も増え、気分のよい季節になりました。

 

本日は『電子ピアノでピアノは上達するのか?』ということで書いていきます。

 

最近は、おかげさまで小学生の生徒さん~大人の方のピアノの生徒さんもグンと増えました!ストリートピアノの影響でしょうか。本当に増えました、ありがとうございます。

 

そんな中で感じたのは、ほぼ皆さんの所有楽器が「電子ピアノ」であるということです。私の教室は電子ピアノでの受講でも問題なくご入会をしていただきますが、中にはお断りする教室もあるとのこと・・・

 

では、電子ピアノでは上達できないのか?習ってもムダなのか?ということをフォーカスしてみましょう。

 

電子ピアノでは上手にならないの?

 

生徒ミドリさん
先生、うちの子のピアノレッスンをお願いしたいのですが、電子ピアノしか持っていないのだけど…大丈夫ですか?

 

たまにですが、こんなお問い合わせをいただくことがあります。むしろ最近は『電子ピアノ=家庭用ピアノ』という概念になり、無条件で電子ピアノがほとんどです。

 

私の教室では、電子ピアノでの受講でも大丈夫ですよ!上達しますよ。あまり最初に気にせず、鍵盤楽器を楽しむことからはじめましょう!
わたし

 

こんな風にお答えしています。実際私の教室のレッスンピアノは「アップライト」ですので、グランドピアノともまた違ってきます。むしろ、そちらの方を気にされる方もいるかもしれません。

 

では、電子ピアノでピアノが果たしてどこまで上達するのか?どうしたらなるべく生ピアノとの差をなくせるのか?を考えていきます。

 

電子ピアノで練習する時の心構えやコツ

では、どういった点に気を使うと、アップライトやグランドピアノにも劣らない環境で練習できるのか?どんな感じが理想的なのか?を紐解いていきます。

 

私の個人的意見と予測などの部分が多いので、絶対にこうでないとダメ!ということではないです。出来る範囲で調節などの参考にしてくれると嬉しいです。
わたし

 

①弾き心地を重視 木製鍵盤ピアノがよい

安い電子ピアノの鍵盤部分はプラスチック製であることが多いです。弾いてもらうと分かるのですが、アップライトにしてもグランドにしても鍵盤部分やボディー部分は木製です。

 

ボディーにもこだわってほしいところですが、1番触れる部分の鍵盤』は木製の方が望ましいです。

 

プラスチック製がダメ・・・とは言いませんが、そうなると『キーボード』や『エレクトーン』に近くなってしまうので、ピアノを弾くときに違和感を感じやすくなります。(プラスチック製は鍵盤が軽い場合が多い)

 

木製ですと、少しピアノの値段が上がってしまいますが、この部分は私としては妥協してほしくないな~と思う箇所ではあります。人間の指先は繊細なので違和感をかなり感じると思います。

 

ここにお金を投資してもいいとは思います。安いプラスチック鍵盤は、結構「カタカタ」という音以外の異音?が出ることもありますので、必ず確認してくださいね。

 

KAWAIやRolandなどは木製ピアノを強く推しているイメージがあるので、展示品などがあったらぜひ試奏してみてください。

 

➁ヘッドフォンの使用をなるべく控える

家庭環境が許されるのであれば、ピアノ練習の際のヘッドフォンの使用はしないのがベターです。それは実際のピアノを弾くときにヘッドフォンは付けないからです。

 

ヘッドフォンを付けると、軽く弾いた際でも耳の近くで弾くので大きく聴こえてしまうため、生ピアノを弾いた時に大きな音で弾くことができなくなるからです。実際の生徒さんでも、そういった傾向がみられてしまっています。

 

小さく弾くクセ=指・演奏に必要な指のトレーニングや脱力のコツがいつまでもつかめず、自分のイメージとはかけ離れた演奏になってしまうことも大いにあります。

 

ただ、近所迷惑になってしまう・家族から練習の音がうるさいと言われてしまう場合もあるので、環境が許される場合のみ、検討材料にいれてくださいね。※夜のみヘッドフォンを使用するetc…

 

③ピアノのボリュームは最大限に設定

これも環境が許されるのであれば、➁と同じ理由から、そのピアノが出せる「最大音量」での練習を推奨します。

 

ダイナミクスレンジ(音の最大~最小の幅の事)を指先でいかにコントロールし、楽曲で表現できるか?というのが楽器演奏において非常に大切な要素となっています。

 

その表現の幅を電子ピアノのボリュームで調節してしまったら、勿体ないです。また生ピアノにはボリュームはありませんので、同じ環境にするといいと思います。こちらも環境に配慮しつつ・・・ですね。

 

➃生ピアノに触れる機会をなるべく作る

お子さんであれば、学校(音楽の先生に相談)にある生ピアノに触れさせてもらう機会を増やすことです。

 

最近はどうかわかりませんが、放課後などで先生付き添いの元で弾けたりできる・・・のかな。私が小学生の時はよくグランドピアノを弾かせてもらっていました。

 

大人の方は、ピアノスタジオでレンタルしたりするのも有りですね。また官公庁などの音楽室にもピアノがあったりします⇒調律はしていないかもですが・・・

 

その出音の感触をよく覚えて、電子ピアノで練習する時にイメージトレーニングとして落とし込めると理想的です。

 

(番外)⑤電子ピアノのキータッチを色々と変えてみるのも手

生ピアノと言っても、実は鍵盤のタッチの重いもの軽いものなど、色々とあります。私は比較的重めが好きなのですが、たまに軽いグランドピアノに出会うと、コントロールに驚かされたりします。

 

かといって、グランドピアノが全て軽い鍵盤か?と言えばそういう訳でもありませんし、エレクトーンの軽さとも感触が違います。電子ピアノは色々と設定が可能なので、1つの曲を完成させたらタッチの違うもので弾いてみるものいいと思います。

 

なるべく「生ピアノ」で弾く環境に近い状態・近いタッチのピアノを選ぶことで、上達の差を広げない努力をすることがポイントだと思います。
わたし

 

 

電子ピアノと生ピアノでは上達に差が出るもの?

 

仮にですが、同一人物が同じ時間、同じ環境、同じ先生、同じ楽曲という条件下で ①生ピアノで10年練習する ➁電子ピアノで10年練習する という環境があった場合、10年後に差が出るかどうか?ということですが私の意見では『大いに差が出る』

と思います。

 

ちょっとマニアックな内容になってしまいますが、大事な部分なので書いていきます。

 

①電子音かピアノ自体から出ているか?

電子ピアノは、電子音なので悪い言い方をすると「誰が弾いても同じ音」が出てしまうという点です。個性が出にくい。というところにつながります。違いの分かるための耳が育たなくなってしまいます。

 

もし好きなアーティストの演奏が生ピアノで演奏されていた場合、電子ピアノでは再現することができない、とも言えますね。

 

また音が出るのがスピーカーからなのか、ピアノ自体が響いているのか?なども実は耳で感じる部分なので、無意識だとしても音楽にとって大切な要素になってきます。

 

微妙な差だとしても、積年の流れを経ると差が出てくるでしょう。

 

➁電化製品である

電化製品は10年ひと昔(買い替えの目安)と言われています。その間の流行や売れ筋などで作られていると推測されるので、場合によっては買い替えが必要になるかもしれません。

 

そうなるとアップライトより費用が掛かってしまう可能性も出てきます。故障もしますので、これもなんとも言えない部分ですね。

 

同じブランドの電子ピアノでも、もしかしたらマイナーチェンジなどされて発売されることもあるでしょう。その場合は改めてまたそのピアノに慣れないといけない時間が必要で、二度手間になってしまう・・・かもしれませんね。

 

③クラッシックジャンルでは繊細な表現が必要となる

ポップスなどは気にしなくていいこともありますが、クラッシックでは繊細な表現が大変重要になってきます。

 

その際に電子ピアノでは表現しきれない部分・練習できない部分というものは絶対に出てきますので、ここで大きな差が出てきます。

 

カニカマは美味しい。けど、本物の蟹にはなれない。そんな感じでしょうか。

 

コンクールに出る。本気でクラシックジャンルを学びたい。音高音大に行きたい。音楽を仕事にしたい。という人は、絶対に生ピアノ(最低でもアップライト)で練習しましょう。

 

ただ、指の練習のために夜中練習したいから。とヘッドフォンをして練習。という表現以外の練習の時はプロの方でも電子ピアノで充分。という場合もありますので、要は使い分けを上手にすることがポイントになると思います。

 

まとめ

ひと昔と違い、随分身近になった電子ピアノですが、電子ピアノのメリット・デメリットをよく理解し、上手に使って練習したいところです。

 

本当は完全な初心者のうちから生ピアノが理想的ではありますが、まずは鍵盤に触れてみる・何か1曲完成させてみるというところを経て、自分にとって電子ピアノでいいものなのか?いつかは生ピアノを手に入れることを考えなければいけないのか?を探っていくといいと思います。

 

まずはピアノを楽しむ!そこからやっていきましょう!練習頑張ってくださいね。

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