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楽器演奏に暗譜は必要? より良い演奏を目指して

音楽のタネをまきましょう♪

ピアノ・ウクレレ・カシオキーボード・マリンバ教室

 

すっかり秋も深まって、あの暑い夏がほんのり恋しくなっってきましたがいかがお過ごしでしょうか🍂

 

今回は「楽譜を見ながら弾くVS暗譜」についてお話したいと思います。

 

この話をしようと思ったのは、生徒さんたちで結構ハッキリと分かれる傾向にあるな~と感じる今日この頃で、きっと疑問に思う方もいるのではないかな?という思惑からです。

 

もちろん、レッスン中に生徒さんからも「どっちがいいのでしょうか?」と聞かれることもありますので、私の意見を述べてみたいと思います。

 

楽器演奏に暗譜は必要?

生徒クロさん
先生、ちょっと気になるのですが、楽器演奏は必ず暗譜しなくてはいけないのでしょうか?
わたし
いえ!全くそんなことはありませんよ。時と場合でも使い分けますし、強制ではありませんよ。

結論から言いますと、決して【必須】ではありません。しかし、暗譜で弾くという行為には上達するにあたって、大変重要な要素がある点は見逃すわけにはいかないのです。

 

暗譜するメリット

暗譜で弾くということは、覚え込むまでに沢山弾かなくてはいけなくなります

10回程度弾いて覚えてしまうような天才はさておき(!)そこそこの難易度の曲でしたら、最低100回は弾かないと覚えないのではないでしょうか。

というと、100回も弾くと「それなりに弾ける」状態になっていると思います。

結果→たくさん弾いていた=上手になっている

ということが起こりますので、気持ちも上がってきます。

 

暗譜するデメリット

デメリットというわけではないかもしれませんが、間違えて覚えてしまった場合に修正するのが、かなり骨折りになります。

 

たくさん弾いているうちに、なんとなく覚えながら弾くとある日譜面を見て弾くと「がぁ~~~間違えて覚えてた!!!!」😱なんていうこともわりとあります。

 

しっかり確認しながら暗譜に取り組めばいいのですが、指使いなどはこのような現象はあるのではないでしょうか。

 

また、先生がアレンジした譜面などを使用している教室(ポップス系に多い)では、先週もらった譜面で一生懸命練習して、暗譜してきたのに「この部分は、こういう風に変えますね」

なんて言われることも多々あります😅

こういった場面などがなければ、暗譜は最高ではないでしょうか。

 

暗譜が必要なシチュエーションはある?

暗譜のメリット・デメリットを説明しましたが、暗譜が強制される時はあるのでしょうか?そういった面からのお話をします。

 

生徒クロさん
暗譜は必須ではないのですね!よかった!でも、プロの演奏家やミュージシャンの人は譜面とか見ていないですよね?
わたし
そうですね、プロの方はあんまり譜面を見ているということは少ないですね。

 

プロの方々は暗譜をしているというより、譜面を必要としていないといった方が正しいかもしれません。

 

プロの演奏は演奏自体が『商品』になります。お金を払ってライブやコンサートに行かれているので、多くの方はその演奏に商品価値を感じて観に行かれていることでしょう。

 

その「商品」を提供する側としましては、なるべく完全体で提供したいと思うでしょう。そうなるとたくさん練習しますし、覚えてしまうでしょう。

 

またクラシックのピアニストなどは、ショパンの大曲などは中学生の頃からずっと弾き続けていたりしますので覚えてしまっているというものあるでしょう。

 

しかしクラッシックなどは別の理由があるかもしれませんので、その点からみていきます。

 

①演奏曲が譜面にすると10ページなどになって譜めくりの人を用意しないといけない

難易度の高いクラッシックピアノの譜面を例にあげると、ショパンなどは6~7ページにもなります。リストのラ・カンパネラなどは10ページ近くになります。

 

演奏に集中しないといけない上、どちらかの手で譜面をめくると演奏に支障がでます。

 

今はタブレット譜面などがあるので、足に譜面ペダルを用意して・・・なんてこともできますが、右足はだいたいペダルを踏んでいますので、残りの左足で踏む、なんてしてしまうと、演奏も譜めくりも失敗そうですね😱

 

それを避けるために、譜めくりにの人を用意・・・なんてしませんね。

 

➁自分の世界観の表現のため

小学生の時に国語の時間で「暗唱」をやった人が多いかと思いますが、暗証の目的の1つに『感性・表現力を高める』とあります。

 

暗譜も同じで、覚えているものに対しての方が感情を乗せやすいものです。

 

演劇でも朗読劇というものありますが、テレビドラマやミュージカルも暗唱状態で行いますね。やはり演じる人にならないといけませんので(感情をのせる)覚えているものです。

 

演奏も同じで、暗譜している方が感情がのり、自分の個性も出しやすくなるのではないでしょうか。

 

③一緒に演奏する人が暗譜している

絶対ではありませんが、一緒にアンサンブルやユニットを組んだ時に1人だけ暗譜ではなく、楽譜を見て弾く。というのはちょっと恥ずかしいものです。気にならなければ大丈夫ですが、バンドリーダーが暗譜にこだわる人だと覚えないとですね。

 

番外編

ミュージシャンと言われている方でも楽譜が読めない人も多くいらっしゃいます。そういう方は、暗譜という概念もなく、楽曲を覚えていることになります。ただ、そういう方は作詞作曲される方なので自分の作品は忘れにくいのかなと思います。

 

また、耳コピの方が得意、という方もいるかもしれません。譜面は一応見ているけど、CDや動画をたくさん見てほぼ覚えてしまった。という人も生徒さんでいますので、それはそれでアリですね。

 

譜面が必要な時はある?

反対に「譜面を見なくいてはいけない、見た方がいい場面」はあるのでしょうか?数は多くないですが、私はあると思います。

 

①まだまだ自分のものになっていない時

中途半端な演奏になるくいらいなら、暗譜をせずにしっかりと譜面を見ながら弾いた方がよっぽど素敵な演奏になります。

 

暗譜が目的になってしまってはいけませんので、覚えられていないのであれば無理をせずにみていきましょう。

 

➁誰かの伴奏やサポートの時

ピアノであれば、フルートやバイオリンなどの伴奏もします。伴奏をするときは、伴奏部分を見ながらメロディーも目で追うということもしますので、譜面があった方が安心です。

 

またギターなどの弾き語りで、コード進行は覚えるのが得意だけど歌詞が覚えられない・・・という人も譜面を見ながらの方がいいですね。覚えるに越したことはありませんが歌詞の1番と2番が混じる私は、歌詞のメモは欲しいところです。(笑)

 

③知らない曲や他の人がアレンジした曲

あまりシチュエーションとしてないかもしれませんが、人と合わせる時にこの曲、良く知らないな~、や知らないアレンジのものを渡されることもあります。そんな時は遠慮なく見ながら演奏しましょう。というか、見ないと演奏できませんね!

 

まとめ

暗譜は、演奏中の自分の表現をあげるためには大変有意義で理想的なスタイルではあります。しかし、暗譜に夢中になってしまっては本末転倒です。

 

どの場面で演奏するか?どんなことを表現しなくてはいけないのか?そういった面からどうしなければいけないかという答えを出せればいいと思います。

 

よい音楽ライフのために、自分のスタイルが見つけられるようにしていきましょう♪

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