東京都品川区 初心者のための
ピアノ・カシオキーボード・ウクレレ音楽教室
~音楽のタネを一緒に蒔きましょう~
グレーヌ音楽教室
講師の秋庭ミモザです 🙂
東京もいよいよ梅雨が本格的になってきました☂️今年は少し遅めらしいですね。
コロナワクチンも若い人への接種が可能になりつつありますが、油断は禁物!ジメジメしっとりな日が続きますので、体調には気を付けていきましょうね。
今回は、入門から少し進んだ人向けの記事『初心者の曲選びは1曲集中?複数曲がいい?』かどうかというお話をしていきます。
色んな意見があると思いますが、私の周りの人や私が見てきた生徒さんの成長・上達率などの統計的な目線で書いていきますので、参考にできる部分はピックアップして参考にしてみてください。
初心者の曲選びのコツ 1曲に注力?or複数演奏すべき?
この『初心者の方の曲選び~単曲または複数の曲をやるのとどっちがいいか?(1曲集中or複数の取り組み)』問題ですが、当然のことながら『目的による』という部分もあります。
しかし、講師目線でのお話をさせていただきますと、早く上達したい!!ということであれば、私は『1曲集中+基礎練習(短いもの1~2つまで)』を強くおすすめします。ですので、メインとなる習得する曲を選ぶのは『1曲集中型』となります。
これは、大人も子供も変わりません。時間のある子供でも、仕事などで忙しい大人でも同じ考えでいます。なぜそう思うのか?それぞれの理由を述べていきます。
➀1曲完成させる成功体験を積むため
1曲目の難易度は、ほとんどの方はそんなに高いものを望む人はいないかと思います。(中には選んでしまう人もいますが…)
物事を楽しく進める・習得していくのには小さな成功体験を積むことが大いに役に立ちます。
『出来るようになった!』
『弾けるって楽しい!』
『人に聴かせられるようになった!』などからの面でも、モチベーションが上がってきます。
ですので、私は体験レッスンなどでは絶対に難しい曲は選びません。また簡単すぎるものも選びません。(ここもポイントですね)上手くいけばその場で弾けてしまうようなハードルは低い楽譜(または簡単にアレンジされたもの)を選んで、成功体験をしてもらっています。
もしその場で出来なくても家で再現性の高いもので、家で成功体験をしていただくようにしています。
何でもそうですが、最初から出来ない…を経験してしまうとなかなか先につながりませんよね😢
➁体系的に順序立てて学ぶことが出来る
上の成功体験を積む。につながるのですが、小さな成功体験を初心者が習得しなければいけない『課題』に落とし込むことが出来ます。
例えば、1番最初にやった曲では『指番号を覚えるため』とか『最低限のコードを覚える』などの意識は無かったと思います。とにかく『楽器を触ってみよう』ということが目的となっていますね。
それを体験した入門者は、ここから『楽器をそれなりに弾けるようになるにはどういった技術が必要なのか?』を1つ1つ習得していくのですが、1曲に1つの課題を設定していくことを意識します。
好きな曲、弾きたい曲が沢山あるのは素晴らしいことなのですが、だいたいそれらの弾きたい部分で「有名な部分』だったり『サビの部分』のみ。だったりしますよね?
それらをつまみ食い状態で弾くもの楽しいのですが、楽器習得&1曲演奏ということを考えると、かなりの遠回りな行動となってしまいます。
1つの曲を頭~最後まで学び『1曲をつうじて何を学ぶか?』ということを意識して、体系的に学ぶと音楽的にも技術的にも大きく飛躍します。そうすると、次の曲の時には今回習得した技術が生き、成功体験を積むと共に成長を実感できるでしょう。
③音楽の本質を学ぶことができる
カラオケボックスなどでやったことがあると思いますが、おいしいサビの部分だけを歌って次の曲だけを歌う。(メドレーのような状態)ということをしたくなる‥‥。のは分かるのですが、それでは音楽の【本質】を学ぶことが出来ません。
音楽は芸術ですので、音楽を通して人に何かを伝え、共感したりして感情を動かすものであります。そのためには1曲の中の起承転結だったり、曲内のダイナミクスだったり、音の羅列の意味を知る。などが不可欠となります。
作曲者の意図を無視し、サビのみ演奏!を繰り返していても、この曲が何を伝えたいのか?音楽の流れのルールを無意識に知る(使用している楽器は何か?とかコード進行なども含め)ことは出来ません。
いくら上手に早く手が動くようになったり出来ても、こういった音楽的本質を学ばないと中級以上にはなれないと感じます。
ですので、1曲を研究するというのは非常に大切で、初心者でも変わりはないと思います。
④成長を計る「物差し」になる
私はよく生徒さんに過去に合格を出した曲を半年後などに、予告なしになってもらうということをしたりします。その目的は成長を感じて、モチベーションをアップしてほしい。という理由から行っています。
だいたい(私も含め)当時ニガテだった部分は、未来の今でもニガテなものです。その部分を過去にしっかり向き合って練習していると、意外と当時よりは、すんなり弾けるようになっていたります。
しかしそれは、半年間で他に頑張った曲を1曲を通して➀~③のことをきちんと学んだ人にしか起こりません。美味しい所だけを・弾けるところだけを・やりたい部分だけを を繰り返していた人には起こりません。
例外もある!初心者でも複数同時進行もあり?!
初心者でもどうしても複数の曲に挑戦しなくてはいけないこと。。。も例外的にあります。メモ程度になりますが、書いていきます。
➀バンドなどを組んだ時
これは、初心者だろうがなんだろうが、無条件に複数の曲を渡されますね。私はそうでした!目的が『バンドを組んでライブをする』などある程度の先の予定が決まっているので、その人の上達をメンバーが待っていられないからです。※いわゆる「むちゃブリ」というやつですね。
ブラスバンドなども同じですね。上手い人は初心者に寛容ではありますが、決して成長を待ってはくれません。それなりのクオリティーでいいから、とにかく演奏してくれ!!!となるのが普通ですね。この場合は広く浅くでも複数の曲の習得をしていかなくてはいけません。
➁グループレッスンなどに参加した時
こちらもバンドなどのような理由につながってきます。グループレッスンは、上級~初心者のレベル分けをしていない場合も多く、上級者に出された課題曲を最初から一緒に挑戦しないといけない場合も出てきます。
レベル分けしているグループレッスンならいいのですが、それでも一般的には『初心者~中級まで』となっていても、その中でのレベルは大きく差があることも多いです。
そういう時は、仲間になった段階で2~3曲を渡されて『できる部分だけでもいいですよ!』などと言われる場合もありますので、入門者には優しくないこともあります。ただ、鍛えられるというメリットもあるので、ポジティブにこういった環境を利用するといいですね。
③練習曲と課題曲は別として考える
初心者といってもそれぞれの課題は人によりけりです。Aさんは○○な部分を習得。Bさんは▼▼な内容を理解しなくてはいけない‥‥なと違ってきます。
そういった場合、とある曲がAさんにとってはまあまあ演奏できるので練習曲となり、Bさんにとっては課題曲になったりもします。
※ここでいう練習曲とは、1曲を通して今よりも一層自分のテクニック向上のための曲を指し、課題曲はクリアしなければいけないものが決まっているということを指します。(練習曲の例=今よりも速く弾けるようになる。綺麗な音を出せるようにする。など、仮にできなくても、1曲演奏する時に大きな支障はない)(課題曲の例=ミストーンを直す。弾けない部分の部分練習など、それをクリアしないと1曲完成しないものを言う)
そんな時にAさんはそこそこ出来る曲に1曲入魂することはありませんので、別途自分の弾きたい曲をやっていってもいいでしょう。どんな曲でも『もう2度と弾かなくていい』という曲などはありませんので、こちらも良い様に利用していき、複数練習しましょう。
課題は増えますが、基礎練習用・練習曲・課題曲と3種類あると、正しい上達が見込めると思います。
まとめ
あの曲もこの曲も演奏できるようになりたい!!!その気持ちはよく分かるのですが、入門から卒業できた初心者さんは、焦らずじっくり1曲、マスターすることを考えてみてください。3曲~5曲程度、同じレベルのものを頭~ラストまで通せるようになったら、そのレベルはとりあえず『合格』でいいと思います。
何でもいいと思います。簡単な童謡でも、耳馴染みのいいトラディショナルな楽曲でも、みんなが必ず通る楽曲など、食わず嫌いにならずに、成功体験を沢山経験してください。
その中で、やっていくうちに『自分なりの課題』というものも見えてくると思うので、その時からは複数・同時進行で色んな曲に挑戦してください。最初はじっくり・ゆっくり・確実に1曲ずつ制覇してみましょう。がんばってくださいね!
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