音楽ブログ

目コピってあり? 耳コピならぬ動画で演奏を覚える方法の是非について講師が語ります

東京都品川区 初心者のための

ピアノ・カシオキーボード・ウクレレ音楽教室

~音楽のタネを一緒に蒔きましょう~

グレーヌ音楽教室  

講師の秋庭ミモザです 🙂

 

2021年の真夏、いかがお過ごしですか?緊急事態宣言がより範囲も広くなり、感染者も増えてしまってなかなか出かけられずな夏をお過ごしの人も多いのかな?と思います。

 

私は特に変わらず、クーラーの効いた部屋でのレッスンや自分の楽器練習にいそしんでおりますので、あまり変わらない日々を過ごしておりますが、なんとなく淋しい夏だな~(近所の学校のプールが無いためかな?)と感じております。

 

さて今回は、音楽コラムとなります。最近感じている『目コピ』で演奏する人が増えていることに対する是非です。

 

YouTubeの発展により、動画を観ながら楽器演奏の練習をする人も増え、私の生徒さんも例外ではありません。そんな世の中の流れにおいて、自分がマスターした時代と令和の今の時代においてのお話をしていきたいと思います。

 

目コピってあり? 目で見て演奏を覚えることについて

YouTubeが流行る前から全く『動画で演奏を覚える=目コピー』という方法が無かったわけではありません。

 

教則本や通信などでの指導には講師の演奏DVDが付いていたり、昔でもライブ映像を見ながら演奏を真似したこともあります。ですのでいわゆる目コピ状態の媒体や方法はありました。

 

しかし、最近特に著しいのがピアノやキーボードなどにある『上から鍵盤の色の物が落ちてくるタイプの動画』が多く、動画サイトにもたくさん上がっています。

 

いわゆるこういうやつですね⇩

 

これの元祖?は、ゲームセンターにある「ダンレボ(ダンスダンスレボリューション)」からヒントを得て、ピアノキーボードにもゲーム性を持たせ、楽しく練習できるように。というコンセプトだと思うのですが、今はこのスタイルのものが本当に増えました。

 

またウクレレの場合ですと、ダイアグラム(指板)が常に動画上にのって流れているものについては、このピアノ鍵盤と類似したものととらえています。

私はこのスタイルについて、ちょっとばかり警鐘を鳴らしたいと思います。

 

目コピ(図式)はなぜダメなの?

では、なぜこのようなものでの『目コピ』を私が疑問視するか?ということですが、理由は色々とあります。しかし、最初に注意としてお伝えしますがすべてにおいて否定しているわけではありません。

 

こういった文明の利器に頼ってばかりいると、音楽・楽器演奏の本質が見えなくなるよ。というお話です。本質を見失ってしまうので結構大事ではありますよね…。

 

➀演奏に集中できない

人間の脳が1度に処理できる情報は、個人差があれどだいたい決まっています。楽器演奏はマルチタスクの要素も大きいため、目からの情報はあまり多くない方が演奏に集中しやすくなります。

 

しかし、こちらのゲーム的なものやダイアグラムを見て演奏することばかりに頼っていると、目で見ないと演奏できない『悪いクセ』が出来てしまいます。いわゆる「習慣化」してしまいます。

 

また画像を追う。という行為ばかりに気を取られてしまい、肝心な演奏がおろそかになってしまいます。こちらのものに頼るのであれば徹底的にやって『暗譜』してしまうくらいがいいでしょう。(ただし覚えると移調などの臨機応変に対応できなくなるデメリットもありますよ)

 

➁音楽に抑揚をつけることが出来ない

このような動画の多くは、私が見る限りとなりますが演奏動画に喜怒哀楽に値する「抑揚」がない気がします。こういった動画は『見本』である場合が多いので抑揚がないのは理解できますが、それをそのまま鵜呑みにして目コピしてしまうと、まるでロボットが演奏しているような味気ない演奏になってしまいます…。

 

やはりここでもキチンと耳から情報を得て、脳で理解し、楽器に反映させて演奏する。という経緯をたどった方がいい演奏につながりますので、目だけに頼る危険性を説いておきます。

 

③楽器が上達しにくい(ような気がする)

これは私の生徒さんを見ていたり、昔の友人などでダンレボがうまいけど実践になるとまるでダメな人をみていて、あまり効果がない方法なのではないか?と感じています。

 

ゲーム性(ミスせず最初~最後まで通す)を求めすぎ、単にクリアすることが目的になってしまい、演奏の向上に大切な『部分練習をする』ということや、休符などを感じること、または演奏上のテクニックなどが全くもって無視されている状態になります。

 

そうなると、臨機応変に対応できないばかりではなく、単なる『指が画面の絵通りに動かせる人』『ダイアグラムに反応できる人』で終わってしまいがちです。

 

その証拠に音ゲー(太鼓の達人やドラムゲーなども含む)がものすごく上手だからといって、その道のプロを多く輩出できているか?というとそんなことはないですね。ゲームは上手だけど…というところで止まります。

 

中には、音ゲーから興味をもって本格的に楽器演奏を頑張っている人や、プロ級の人もいるかもしれませんが、ごく少数ではないでしょうか。楽器演奏の上達には直結しないであろうと思います。

 

④譜面が読めない人になる

右から左に動画上(上から下もある)ものを弾いているだけですので、紙やタブレットの譜面を読みながら演奏するということが出来なくなります。これは残念ながら私の生徒さんにもいます。

 

動画の場合は勝手に動いてくれますが、紙の場合は自分の眼球や首を動かさないと譜面が読めません。おそらく紙の譜面というのはまだ廃れないと思いますので、このデメリットは大きいと思います。

 

⑤他のキー(調)で演奏できない

超初心者の時は無いかと思いますが、少し上手になると色んな譜面のアレンジものに出会います。その際に『私はこのキーでしか演奏できないの!』となってしまうと、セッションも出来ない状態になり楽しくありません。

 

また同じ曲でもアレンジが微妙に違う譜面も世の中には沢山あります。そういった場合でも目だけで覚えてしまったものはなかなか変更するのは大変になることもありますので、絶対に独りでしか演奏しない!!!と決めている人以外は危険かなと思います。

 

絶対ダメなわけじゃない!こんな時は目コピしよう!

じゃあ目コピってダメじゃん!!!と思ってしまった方、そんなことはありません。私も目コピしますので!

 

では一体どんな時に目コピするか?を書いておきます。絶対ではないですし、なるべく目ではなく音は耳の方が理想ではありますので、参考程度に読んでください。

 

➀指使いが分からない時

先生に習っている人、指番号が書かれている譜面であれば分からないこともないと思いますが、たまに難しい指使いを一流のプロはどう弾いているのか?と思うことがあります。

 

またギターやウクレレなどのコードもなんとなくわかるけど、耳コピしたコード音がなんか違う‥‥といった時の違和感を感じた時に、プロの演奏をみて目コピします。

 

目コピというか、見て確認する作業となりますが、なるべく複数のプロを見て最後にオリジナルの演奏(作曲した人が演奏しているものがあれば尚良し)を見て決定打にすると1番間違いがないと思います。

 

しかし、ここは男性の演奏家と手の小さい女性やお子さんですとあまり参考にならないこともありますので、注意です。

 

➁どんな姿勢で演奏しているか?をみる

学ぶ=真似ぶという語源からもあるように、真似をすることも勉強の1つです。ライブの演奏などが結構参考になるのですが、自分の目指す演奏スタイルをしている方が、どんな姿勢で演奏しているか?を見てみる事も大事です。

 

座って弾いているのか?立って弾いているのか?ウクレレやギターのストラップの長さは?手首の角度は?などを良く観ます。

 

100%参考になることがあまりないのですが、耳からだけでは分からない情報はしっかり目からも吸収します。

 

③速いパッセージの時

これは本当は耳コピの方がいいのですが‥‥どうしても、何度聞いても分からない速い演奏の部分を目コピすることもあります。

 

ちょっとしたニュアンスの違いなんだけど、耳では判断しにくい‥‥という時に最終手段で目でどこを弾いているか?をみたりします。そう、本当は耳だけで取れるのが良いのですが‥‥、時間もかかってしまうので、ある程度できたら耳を諦めてしまうこともあります。

 

まとめ

最後にまとめますと、目コピは絶対にダメ!な訳ではありません。楽器入門の方~超初心者の方が独学で楽器演奏をやってみよう!と思った時は、ゲーム式のものや動画を利用するのはいいと思います。

 

しかし、まあまあ上手になってきた初中級の方以降からは、そういったゲーム性のものをやめ、音楽の本質(メロディー・リズム・コードの響きなど)をしっかりと耳で噛みしめながら自分のものにしていってほしいと思います。

 

また上級の人でも、先生に教わっていない方やCDなどの音源を聞いても分からない箇所などは、ぜひライブ映像などをみて参考にしてほしいと思います。

 

参考にしていただけたら嬉しく思います。ここまで読んでくださりありがとうございました。

 

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