音楽ブログ

楽器演奏はスポーツに似てる? ボディーコントロールとは? スポーツも好きな音楽講師がお話します

東京都品川区 初心者のための

ピアノ・カシオキーボード・ウクレレ音楽教室

~音楽のタネを一緒に蒔きましょう~

グレーヌ音楽教室  

講師の秋庭ミモザです 🙂

 

2021年夏はまだまだ終わりませんね。そして、東京オリンピック・パラリンピック2020も開催されています!

 

東京は緊急事態宣言下ですので、色々と制限などもありながらのオリンピック・パラリンピックとなっておりますが、選手の皆さまには開催されるの限りは、精一杯頑張ってほしいな~と思って応援しております。

 

今回は、そんなオリンピックに触発されつつも以前から感じていた『楽器演奏とスポーツの共通点』を紐解きつつ、上達につながるヒントが書ければと思います。

 

最初にお伝えしますが、私はスポーツの運動学などは特に勉強したこともありませんので、自分の経験や体感したことから書いていきますのであくまでも『楽器演奏へのヒント』として読んでいただけたらと思います。

 

楽器演奏はスポーツに似てる? 共通点はあるの?

ずばり、私の体感ですが『似てる』および『共通点は多くある』と感じております。

 

共通点を感じていなければこの題名でブログを書きませんので(笑)答えはお分かりかと思っておりますが、ではどんな所で共通なものを感じているのか?スポーツのどんな部分が楽器演奏の上達のスパイスとなるのか?をお話します。

 

➀目(および耳)から入った情報を脳に送ってイメージ通りに体の各部に信号を送れるかどうか?

何か新しく運動をやってみよう!と思った時に、皆さんはどういった情報をどこから得るでしょうか?大体の人は、目か耳ではないでしょうか?

 

本を読む・人に習う・動画を観るなどなど、これらは音楽とスポーツに限らずではありますが、それらの媒体から得た情報を自分の脳~身体へ落とし込んで再現させる。という流れは一緒だと思います。

 

では料理や書道だって同じじゃない?とお思いの人もいるかと思いますが、自分からの視点が違ってきます。

 

➁いかに客観的に自分を見る事ができるかどうか?

得た情報をどういった視点からみるのか?これが結構重要です。

 

料理や書道、イラストというのは『手を動かして、とある作品をつくりあげる』というものになりますので、自分からの視点は第三者と同じに見る事ができます

 

しかしスポーツや楽器演奏というのは、何かカメラで撮るなり、他の人に見てもらわない限り自分のことを客観的に見る事ができません。そういう目線が楽器演奏とスポーツが同じと言えます。

 

③自分の理想とするフォームを習得するまでに時間がかかる量が似ている

センス…という問題はおいといたとしても、情報を得たものを脳から身体への命令~アウトプットした時に1度でバッチリ自分の理想のフォームで出来る人は皆無ではないでしょうか。

 

何にしても身体を動かして取得するものは、それなりの時間がかかります。そして私の体感ではありますが、スポーツを楽器の習得の差というものはあまりなく、同じくらいに時間がかかると感じています。個人差はあれど、自分自身の中での差というのは私はあまり感じていません。

 

④楽器演奏はおおむね全身運動である

楽器による…と言いたいところですが、私はどんな楽器にしても楽器演奏は『全身を使って演奏するもの』だと思っています。

 

ピアノも意外と腹筋を使いますし、ドラムなんて最たる運動ですよね。ドラマーのYOSHIKIさんとかは、ライブ中のドラミングが『100m走の速さでマラソンをしているようなもの』という話まで出ていますし、実際に酸欠失神されている映像なども観たことがあります。

 

プロの方じゃなくても、バンドでライブをする場合、ギターやベースの人はだいたい30分は立ちっぱなしをしますし、3~6キロの楽器を肩からストラップで吊り下げて演奏しますので、結構大変です。

 

歌の人も腹筋、背筋はもちろん、横隔膜のインナーマッスルも鍛えないと良い声が出ません。全ての演奏は全身で表現しますので、その疲労感はスポーツに匹敵します。

 

⑤脱力と共に先を読む力が必須

上手に自分のカラダを動かすには、無駄な力が入っていない方はいいです。私も初心者の生徒さんによく『脱力してくださいね』と声をかけますが、スポーツもムダな力が入っているとあまり上手になりません。

 

ストレッチにしても『呼吸を止めないで。力まないでくださいね』とスポーツジムで言われたことがある人も多いのではないでしょうか?力を入れると体が硬くなりますし、いいパフォーマンスも生まれません。

 

またそうならないために、動作の先読みをすることも必要になります。スポーツは常にどこにボールが飛ぶか分からない・・・という競技も多いですので、スポーツほどではありませんが楽器演奏も先を読む(予想に反したことが起きた時の臨機応変さ)のは必要です。

 

ジャズなどのジャンルはアドリブ部分も最初に流れを決めていることも多いですが、気分が盛り上がった・メンバーがミスったなどなど、予定と違うことが起こることもあります。その際の自分の対応力はスポーツに匹敵します。

 

臨機応変できず、無駄に力んでしまって全てダメになる・・・・というのは、共通ではないでしょうか。

 

ボディーコントロールという概念での楽器演奏

ちょっと面白い動画を見つけました。百獣の王の武井壮さんのライブの切り抜き動画です。

 

こちらが元々の動画のURLです。長いですが面白いのでぜひ見てほしいです。

 

ここで武井壮さんは、ピアニストの反田恭平さんとのやりとりのお話をされていますが、大変興味深く、また楽器演奏がほとんどない(と思われる)武井壮さんの「(楽器演奏というものの)考え」が垣間見られました。

 

武井さんは、ざっくりとですが「ボディーコントロール」という表現をされていますが、私が思い描いているイメージを一言でまとめると、この言葉がしっくりくるのだと感じました。

 

『目や耳で得た情報を脳で理解し、思ったことを(なるべく瞬時に)再現できる=ボディーコントロール』なのだと思います。

 

それってコピーじゃないの?と思う方もいるかもしれませんが、最初はコピーでいいのです。脳に得た情報を手真似足真似でやってみて、動かせたら合格です。最初はそれすらできません。

 

武井さんは反田さんの手真似を瞬時に出来た。ということが素晴らしく、普段から体を使うことを意識→脳で情報を処理しているというのが証明された部分ではないでしょうか。

 

音楽(楽器演奏)におけるボディーコントロールのスタートは?

では、実践編となります。

 

武井壮さんのボディーコントロール論(詳しくは検索してみてください)から、共通認識で楽器演奏に落とし込めそうな部分をアレンジして書いてみます。少し難しいかもしれませんが、挑戦してみてください。

 

➀楽器演奏をしながらリズムを正確に取れますか?

クラッシックピアノではあまりやりませんが、私は生徒さんに『演奏中に足や腰、首でもいいので楽器を演奏している部位以外を動かしてみてください。』と伝えます。

 

が、できない人が多いです!勿論、初心者なので演奏することで精一杯なのも分かるのですが、半年経っても足でリズムが取れない、腰でも取れない人が多いです。これは脳からリズムを取るべく部位に指令が行っていない証拠ですね。

 

またこれが出来ていない人はリズムに乗れていない、音楽を感じられていない状態です。音楽を感じられている場合は、自然と体が揺れるはずなので揺れない人は音楽面からも注意です。

 

➁利き手以外での演奏を意識していますか?

普段、右手が利き手の方が多いと思いますが、楽器演奏はだいたい『両手』を使います。全部ではありませんが、消費カロリーとしてはほぼ同じくらい動かす楽器が多いのではないでしょうか。

 

そんな中、利き手でない手指が動かない人が多い!です。仕方ないことではありますが、これは楽器演奏上では『大変不利』です。

 

パーカッションなどは両方を同時に器用に動かせないと、プレイヤーとしてはあまりよろしくありませんので、普段から両手を使って生活をしたりします。そこまでとは言いませんが、楽器が上手に弾けるようになりたい人は、利き手でない方も意識して生活しましょう。

 

③耳や目で得た情報の処理能力はどの程度?

いわゆる『集中力』というものになるのかもしれませんが、出来ない人はこの能力もあまり高くない気がします。

 

子供の頃に『集中して聞いてね。見てね。話を聞いてね』などと学校の先生に言われたことがある人もいるかもしれませんが、『今、何を理解すべきなのか?』と同時に得た情報を自分なりに処理していかなくてはなりません。

 

こちらも普段から意識しないと、意外と出来ないものです。楽器演奏の時にも必要なスキルだと感じます。

 

得た情報を自分なりに解釈し、どうしたらベストな状態にもっていけるか?を考えることが大変大切です。

 

④自分のイメージした動きと現在の自分の差を理解

武井壮さんが、目をつぶって両手をあげた時に、自分のイメージしたものとの差に愕然としたそうです。その差を埋めるのにはどうしたらよいか‥‥と悩んだそうです。

 

でもこれが『練習、鍛錬』であり、日々自分が向かい合わないといけない壁ですね。これが客観的にできない人はぜひ録画や録音をしてみましょう。鏡で見るものいいですよ。

 

⑤目をつぶって演奏ができるかどうか?

目をつぶらなくてもいいのですが、パソコンでいう『ブラインドタッチ』状態で演奏ができるかどうか?を試してみるといいですよ。

 

譜面を見ながら演奏すると、常に手を見ているわけにもいきませんので、自然とブラインドタッチ状態にはなるのですが、その目の代わりが指先の触感覚になります。

 

え~、そんなのできないよ!という方もいますが、人間の指先は髪の毛1本でも感じるほどの鋭い感覚を持っています。その感覚を使えていないだけですので、今一度意識してみる価値は充分にあります。

 

⑥自分の筋肉や関節はどの程度の可動域があるのか理解

身体は個人差が大変大きいものです。また、普段あまり筋肉を使わない生活をしていれば、楽器演奏ですら筋トレになる場合もあります。

 

握力、腕力、というより私が思うに『筋持久力』の方が必要な気がします。瞬発的に重いものを持つ最大筋力ではなく、同じ動作や同じ形状を長時間保てる持久力の筋肉が必要だと思います。

 

関節が硬いな~と思う人は柔軟体操をとり入れる、演奏における筋肉が少ないな~と感じているのであれば筋トレ(低負荷×回数多め)も必要になってくると私は思っています。まさに運動と重なる部分です。

 

⑦1曲を難なく弾きこなすだけの呼吸の意識

どの楽器にも言えるのですが、意外と多くの人が『呼吸』を忘れます。ポップスなどは4分半程度が1曲になるのですが、演奏し終わる頃には、息が上がっている人もいます。

 

それは呼吸が浅くなってしまうからだと見ていて思います。これもボディーコントロールの1種です。歌を歌わなくても、吹奏系の楽器でなくても(音楽の)呼吸は大切です。意識しましょう。

 

まとめ

楽器演奏や音楽におけるボディーコントロールはまだまだ研究段階で、また演奏家の人たちも指導している中で中心に指導されている人は少ないのではないかと思います。

 

やっと最近でカイロや整体をやりつつ、各楽器の演奏家に相応しい施術をされている先生などのHPをお見掛けすることも増えてはきましたが、街中をふらっと歩いただけでは出会えない状況です。

 

しかし、ここまで書いてきたように音楽(楽器演奏)は、体力勝負や筋力が必要であり、脳~神経への伝達が大切なのもお話してきた通り、運動には変わりがありません。

 

楽器演奏はスポーツにも似てる?と書きましたが、私はイコールにしてしまってもいいのではないか?と思います。普段、運動する機会がないな~という人は、この記事をきっかけに何か運動をはじめてみる、運動機能を改めて見つめ直すなどをして、楽器演奏に役立ててほしいと思います。

 

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