東京都品川区大人の初心者のための音楽教室
~音楽のタネを一緒に蒔き
育てましょう~
グレーヌ音楽教室
講師の秋庭ミモザです 🙂
今日もHPに遊びに来てくださり、ありがとうございます 🙂
10月最後の日、世の中はハロウィンでにぎやかになる日ですね!
先日、プレイベント的な感じで近所の商店街が、子供たちに対してスタンプラリーでお菓子がもらえる?ようなイベントをしていて、と~~~っても羨ましかったです!!! 🙂
私もドーナツ屋さんのかわいいドーナッツ、欲しかった… 😆
さて、令和元年の秋から、何か新しい事を始められた方もいらっしゃると思いますが、はじめてみたものの何だか違った。もう辞めたい‥と思われる方ももしかしたらいらっしゃるのかな?とも思います。
今日はそんなお話をしてみたいと思います。 🙂
習い事を始めてみたけど、もう辞めたい・・・
私は音楽教室として講座を開講していますし、自分も過去にたくさんの習い事をしてきました。
そんな自分が経験した辞めたいときの心理や心境をふまえながら、お話していきます。
どんな理由であれ、辞めたいと思った時は・・・
結論から言ってしまうと『本当に心の底から本当にもう嫌だ!』という場合は、どんな理由であれ、辞めたいとすぐにでも先生に伝えるべきだと私は思います。
そして、正直に理由も言っていいと思いますが、そこはハッキリ言うとかどが立ってしまう場合は、なんとなくでいいかと思います。その辺はバレないでしょうし、先生も察するでしょう。
稀に商売なので強引に引き止める先生や講師の方もいるかもしれませんが、そこは濁していいのではないででしょうか。と思いますが、どうでしょうか?私も過去に引き止められたことありますが、嫌だったので辞めました。
※プロになりたいけど、挫折しそう・・・辛いからやめたい・・・というのはまた別の話です。あくまでも『趣味』の習い事でのお話です。
また仕事や学業、引っ越しなどが原因の「自分が本当に辞めたくて辞めるわけではない場合」の時は、正直に伝えれば何も後ろめたいこともないし、言い辛いこともないかと思います。
ここでいう「辞めたいと言い辛い」というのは、その講座をやりたいと思った気持ちはウソではなかったけど、やっぱり嫌だった、嫌になってしまった。という一見ワガママ?な感じもある自分本位すぎる理由な気がするし、我慢が出来ないヤツと思われないか・・・などと心がモヤモヤしたりしまっている場合のお話をします。
はじめてみたけれど
『なんだか、想像と違う』
『なんか興味が薄れてきた』
『思ったよりお金や手間がかかる』
『その技術を得るのは、思ったより簡単ではなかった‥』
など、思うことがあると思いますが、多くの原因は自分が『思ったよりも〇〇だった』という思考と実施の相違から起こると思います。
想像と違った・・
この場合、もしかしたらはじめてすぐには感じないかもしれませんね。数回通ってみて想像と違うことに気が付くことも多いかと思います。
まず、こうならないために、体験レッスンは必ず受けてくださいね。それも複数の教室を受けて、相性の良さそうな先生や教室を選んでください。
『値段が安いからここで受ける』という金額だけで決めてしまうと、それこそ安かろう悪かろうになってしまうこともあります。値段が高くても必ず続けられそうな環境や先生を選んだ方が長続きします。
また、そういう風にしていると、先生とも仲良くなってしまい辞めたいと言えない雰囲気になってしまっていることもあります。
この場合の解決策としては、やめるという選択肢を1度遠ざけてみることをおすすめします。
想像と違った場合の解決策
- もう少し頑張ってみる
- 先生ともっと話してみる
- ネットでその楽器について調べてみる
- 先生や環境を一掃して出直してみる
もう少し頑張ってみる。というと、ちょっと辛い選択かもしれませんが、先生によって指導のアプローチが違います。
この先生はこの方法がベストだと思っている。他の先生は別のアプローチをしている。など先生によってやり方もさまざま。
しかし、楽器の演奏させる、というゴールは同じなので、時間が経てば自分の想像に近づいてくるかもしれませんし、自分の想像自体が違い、興味のベクトルも変わるかもしれません。
そのためにも1度先生とじっくり話してみる機会を作るのもアリだと思います。
「自分はこう思っていたけど、本当にこの道(やり方)で合っていますか?」という感じで、先生の指導法を否定せずに、相談するような形で聞いてみるといいと思います。
もしそこで怒る先生だったら、それこそ辞めてしまっていいと思います。
また、先生と話すものちょっと…という場合はネットで楽器の特性や学び方が出ているかもしれません。そこで相違の溝も埋まってくる可能性もあるので、ぜひ調べてみましょう。(調べ過ぎて、頭でっかちにならないように注意!!)
興味が薄れてきてしまった・・
この場合は、憧れていた楽器に触れることができて満足してしまった場合に多いかもしれません。
私個人の意見としては、その時点の技量で「満足~」と感じるなら先生に正直に伝えてもいいと思います。例えば「右手でこの曲が右手でメロディーが弾けるだけで満足!夢が叶った!!」と思えばそれがゴールなので、喜ぶべきですね。 🙂
また反対に、今やっていることが現状の自分のレベルより高い場合や知らなすぎることをやっている、理解せずに進んでしまっていると、成功体験を感じる事ができず、挫折=辞めたい‥‥(もういっか)ということになる場合もあります。
解決策というものもあまりありませんが
興味が薄れた場合の解決策
- 先生に素直に伝える(課題のレベルを下げるなど)
- 1度その楽器から離れてみる(休会など)
- 他の楽器やジャンルに挑戦してみる
- ライバルを勝手に作る
先生に伝えてみると、もしかしたら別のアプローチでもっと興味を与えてくれる場合もありますし、そのまま終わることもあるかと思いますが、結果、辞めることにつながっても言い辛いことはないと思います。
ここから独学で進める自信がある方は、独学でやりつづけてみてもいいかもしれませんね。せっかく始めたので続けてみてください。
休会については、現状満足しているので距離をおいてみるものいいとまた興味が沸くかもしれません。
ただ、もう完全に「楽器に触るもの嫌!!」となっている場合は逆効果になるので、あくまでも興味がなくなったかな?程度の時に行動に移す方がいいです。
他の楽器に触れてみる・ライバルを作る。というのは、自分の心というより、外的要因を作るという風な手段になります。
他の楽器との共通点を楽しんだり、他の楽器に触れることで知らなかったジャンルに接したりするとまた自分の楽器に興味が出たりします。
またライバルに関しては、グループレッスンの時にはかなり有効な手段かと思いますが、相手に敵意はむき出しにしないように!!(笑)
相手はあなたをライバル視していないと思うので、誤解される恐れがあります。心の中でおさめましょうね。
お金や手間がかかる・・
これは楽器によって違ってきますが、正直に言うと楽器はまあまあお金がかかる趣味だと思います。
楽器は購入して終わり。ではない楽器も多く、専門家のメンテナンスが必要なものも多いです。
生ピアノは年1度の調律は必要ですし、ギターなどは弦の張り替え・ピック代・爪のメンテナンス、打楽器も皮の部分の張り替えやスティック代‥‥色々とあります。
その他にも楽譜代もかかりますし、安いものでもありません。その上、レッスン代となるとかなりお金がかかりますね。
お金や手間がかかる解決策
- レッスンの回数を減らして月謝を安く済ませる
- グループレッスンを選び月謝を減額させる
- メンテナンスのいらない楽器にこだわる
- 耳コピをがんばる(譜面を買わない)
- 独学でがんばる
- 最初から3か月だけ習うと決める
メンテナンスのいらない楽器となると、私が1番に思いつくのが電子キーボードです。
基本は買って終わり。です。新たに音源を買い足すこともありませんし、あまり壊れません。壊れたとしてもそんなに高い楽器ではないので、出費自体は他の楽器よりもかなり少ないです。
グループレッスンにすると、個人的なことは聞きづらくなりますが、月謝自体は安くなる傾向にあります。自然とライバルや音楽仲間もできますので、私は結構オススメな方法です。
あとは独学&耳コピで経費を削減しましょう。その変わり時間はかかります。
時は金なり。時間を取るか、お金を取るか。です。
自分が「何を1番(楽器なのか?お金なのか?)に大切にしたいか?」と考えて行動してくださいね。
思ったより楽器が簡単ではなかった・・
これもやめてしまう原因で多いのかもしれませんね。初心者あるあるだと思っています。ただ、楽器に限らず他の趣味もそうだと思います。
水泳、スキー、料理、絵画、書道、マラソン、自転車に乗ることなど、全部最初から上手くいかないと思います。
やはりある程度の量をこなしていかないと上手くはなりませんし、自由に表現もできませんよね。ここで言えるのはあきらめないこと。なのですが敢えていうと以下のようになります。
思ったより楽器が難しいと感じた場合の解決策
- とにかく楽器に触る時間を増やす
- 楽器を思い切って変える
- 楽器は難しいことを痛感する
- とりあえず自分のゴールを見つける
- 成功体験を増やす
簡単ではないと感じて、あきらめて練習するか?やめるか?になると思うのですが、楽器にあまり触っていないうちから「難しい」と決めつけてしまうのは勿体ない場合もあります。
楽器は弾けるようになってからが楽しくなるものです。弾けない時も弾けないなりに楽しいかもしれませんが、弾けるともっと楽しいものです。
楽器によっては、最初のハードル(音を出すまでのハードル)が高いもの、簡単に音が出るけど、その先が難しいもの(指使いなど)様々です。
楽器を変える、と書いたのは、音楽そのものは大好きだ。ということが前提になるので、自分の表現する相手がどんな楽器でもいい。ということになりますので、こちらもやめる必要はないかな。と思います。
その場合も先生には正直に言っていいと思います。「もっと最初から簡単に音が出せる楽器にします」とか、そういった理由なら先生は分かってくれると思いますよ。
自分のゴールを見つけるというのも、小さい目標を作り、1つずつクリアしていく方法ですね。楽器を習得することよりも目標をクリアすることが目的になりがちですが、最初はいいと思います。
そのうちに演奏の楽しさが分かってきて、その頃には音楽を諦めよう、という気持ちは無くなってきますよ。
通っても上手にならない・・・
この問題は結構センシティブな部分も多く含みます。こう思ってしまう原因は複数あるかもしれませんので、じっくり確認してください。
通っても上手にならないと感じた時の解決策
- 先生との相性が合わない場合は先生を変える
- そもそも練習していない場合は練習量を増やす
- 練習の仕方が下手な場合は目標と進捗をメモする
- 楽器は習得に時間がかかることを理解する
- 通うことが目的になっていた場合は気持ちを見直す
- 発表会など人前に強制的に出てみる
まず誤解が無いように書きますが、習い事のほとんどは『通っただけでは上手にならない。その他の時間で練習が上手にしてくれる。予習復習が必須』です。特に芸術系のものは日々数をこなしつつ、継続的に技術を磨くことが必要です。
ですので『レッスン前に30分ピアノを弾いてるけど、あまり上達しないんですよね‥‥』というのでは殆どうまくはならないですよね。よっぽど器用な人かセンスのある人でないと難しいですね。
初心者であれば基本毎日。10分程度でも毎日練習するべきです。それでも上達、という意味ではスローペースの成長になると思います。
またせっかく練習をしても『正しい練習方法』で練習しないと効果は薄いです。出来ることばかりしていても成長はありませんので、習っている人は正しい練習ができているか?と先生に相談してみてもいいかもしれません。
また楽器に関しては、身に付くのに時間がかかります。よほどの天才でなければ、数年~十数年(なんとなく弾けるようになるまで~上手と言われる範囲までいろいろありますが)かかります。1~2年ではなかなかないです。じっくり気長にいきましょう。
あと、中高年の方に多いのですが、教室に通うことが目的になってしまっている人もあまり上達しないです。グループレッスンスタイルを取っていると、お友達に逢うことが目的になっていたり、楽器演奏を習っている。ということを他のお友達に言いたいだけに事実として通っている、ような方は上達は難しいです。
もちろん、通うことが目的で上手になることは考えていない、という方にはこのお話は関係ありませんので、音楽教室という空間を楽しんで続けてくださればいいと思います。
しかし、楽して上手になることは別次元の話なので(ハッキリ言ってムリです)考えを改めるか、習い事を辞めるか、は考える必要があります。その際に有効なのが発表会などの『人前で実践する、日々の成果を出す機会』に挑戦することが特効薬になります。
そうなると人は嫌でも練習しますし、他の方の演奏を聴いたり、作品を見たりすると大変刺激になりますので、オススメです。
番外編 お子様の場合
上記は主に大人の方が習い事を辞めたい・・・と悩んでしまった場合の解決策ですが、お子様の場合とはちょっと違います。
お子様(主に小学生低学年~中学3年生あたり)の場合は、大人の悩みとは異なる場合があるので、すぐに結論を出さない方がいいと思います。(例外もあり)
色々な面があると思いますが、お子様は成長過程で様々なことに興味をもちますし、興味をそそられることが大人よりも複雑で複数のことが目の前に出てきます。誘惑も多いですし受験などもあります。
しかし習い事を辞めたいと言い出す理由が
- もっとゲームをしたい、お友達と遊びたい
- 先生が怖い
- 練習がめんどくさい
- (稀に教室の友達や先生と上手くいっていない)
が占めているのではないでしょうか。
ですので、お子様の場合はすぐにやめてしまうことにもっていかず、なるべく原因を見だして改善して続ける方向の方がいいと思います。
もしかしたら将来バンドを組むときにピアノで習ったことが役に立つかもしれませんし、幼稚園の先生・保育園の先生になりたいと思うかもしれませんし、福祉関係でも楽器が出来た方が重宝します。何がお子様の未来を助けるか分からないからです。
また習い事も『親がやらせたいと思った』場合と『自分からやりたいと思った』場合でも違うかと思います。その点からしっかり話合うといいと思います。
しかし例外としてすぐにやめた方がいい場合として、私の体験談ですが、思春期になったときに運動系の習い事の時の男性コーチの目線が気持ち悪かったので辞めたくなって親に話したことがありました。
親には『勘違いだ』などと言われましたが、気持ち悪く練習どころではなく最終的にはコーチの姿を見るのも嫌になって、親の前でとにかく泣きながら説得して辞めた。という過去があります。
運動自体は嫌いではありませんでしたが、そういった第三者が原因でやめると変にトラウマになってしまったりしますので、そうならないようにしてほしいと強く思います。
まとめ
総括していうと、なんだか先生にやめるということが後ろめたいな~と思う場合は、まだ「辞めたい(楽器を諦める)」とは言ってほしくないと思っています。
1度、踏みとどまって、私が上に書いたようなことに心当たりがないかどうか?解決策がないかどうかを見つめ直してほしいと思います。せっかく『楽器をやってみたい!』と思っていた気持ちに終止符を打つような形にはなってほしくないな~と思います。 😥
やめてしまうと、今までの努力がゼロになってしまう可能性が高くなってしまいます・・・。まだ少しでも後ろ髪が引かれる気持ちがあるうちは、ちょっと立ち止まってみてほしいな。と思います。
また、そういったことを相談できるのか先生・講師だと思っているので、解決策をぜひ相談してほしいですね。
きっと多くの先生たちはその悩みを一緒に考え、その生徒さんが自分の教室をやめるのが解決策という結果になっても、喜んで送り出してくれるはずですよ。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました!