健康効果 音楽ブログ

大人ピアノの限界 ~突破のカギは筋トレと探求する気持ち~

音楽のタネを蒔きましょう

品川区のピアノ・マリンバ・カシオキーボード・ウクレレ教室

 

来訪ありがとうございます!すっかり秋めいて過ごしやすい日が来ましたね。今年の夏は本当に暑くて・・・・。ここ数日が、ちょっと肌寒く感じるくらいです。

 

さて今回は、大人の生徒さんと少しお話したことがある話題を取り上げます。

『大人の楽器の成長はどこまで?大人ピアノの限界・

解決のカギは筋肉と探求心(向上心)』という内容です。

 

大人ピアノとしましたが、楽器を始めたい大人の方に向けて書いていますので、同じようなお悩みを抱えている方にはぜひ一読していただけたらと思います。

 

 

とある生徒さんとの話です。年齢は70代です。

 

生徒ムラサキさん
ピアノを始めて数年たちますが、なかなか指が思うように動きません・・・音量もなんかコントロール出来なくて・・・

 

この方は楽器演奏自体がはじめてで、子供の頃にも音楽の授業で楽器に触れた記憶もあまりない方です。

 

私の大人の方への指導のスタートは「楽しんで弾く」ことを中心にしているので、基礎練習や読譜(ソルフェージュ)などには時間を使わずに、好きな曲を簡単アレンジされたものをやっていました。

 

では、基礎練習の一環としてハノンやってみましょうか。ゆっくりでいいので、確実に鍵盤を弾く意識をもってやってみてくださいね
わたし

こんなアドバイスをして、ハノン1番をやってもらっています。

 

最初はなかなか指も動かず奮闘していましたが、段々慣れてきて指も動くようになってきました。

 

まだまだすべてがスムーズにはいきませんが、色々イメージ通りに弾けるようになりつつあります。更に椅子の座り方や腹筋へのカラダ全体へ意識のアドバイスもしています。

 

その時、自分自身の上半身を支える腹筋や腕の筋肉が大切であること、また鍛えなければいけないのも感じ、生徒さんにはお話しました。

 

 

大人は限界を自分で作ってしまっている フィジカル編

年齢にもよりますが、日ごろスポーツをしていない人は筋肉はどんどん細くなっていってしまっています。

 

筋肉は使わないとすぐに細くなったな~と感じませんか?骨折なや入院をして数か月ほとんど動かさなかった部位などは、なんだかホッソリしてしまい、大丈夫かな~なんて思った経験もあるのではないいでしょうか。

20歳ごろまでは、筋肉の組織は太く長くなっていきます。そして、20歳ごろを過ぎると少しずつ筋肉量が減っていき、70歳代では20歳代の4割程度に減少するというのが一般的な推移といわれています。

30〜50歳代の中年期にあまり運動をしないで過ごすと、筋肉が急激に減少する可能性があります。減る量が多い場合は、病的な状態と捉えて対策を行っていくというのが現在の筋肉に対する考え方です。

引用:NHK

 

特に仕事が落ち着いたりして、定年退職後の趣味に「ピアノやギター」などをやってみたいと思い始めてみる年代の【60代】から、一気に筋量の下降が早まります。

 

30代~50代のうちに「何かしらの筋トレ」を行っていると、その部位はそこまでの筋肉の衰えはないとしても、楽器を意識した動きなどはしていないと思うので、楽器を始めたいと思った時はなかなか動かないのが現状です。

 

そこで「あ~指が動かないから自分には楽器の才能が無いんだ」とか「こんなに難しいと思っていなかった(プロや上手な人たちがこんなに苦労していると思っていなかった等)」という挫折の原因にもなっています。

 

しかし、それは自分が今までしてこなかったこと(プロは小さい頃から今まで継続してやっているだけのこと)で、今から筋トレをしていけばいいのです。

 

限界を自分で決めず、コツコツ行えば必ず鍛えられますよ。

 

追記:鍛錬者と非鍛錬者の違いの推移

出典:あんしん財団HP

 

足の筋肉のグラフではありますが、筋トレをしている人は80歳でも20代の人と同じレベルの筋量でいられることが分かっています。1日5分からの筋トレを推奨していますので、健康のためにも今からやってみてはいかがでしょうか。

 

大好きな動画です。反田さんの「ハノン筋・ベートーベン筋」最高です!

https://youtu.be/4DqLagjO5hg?si=1WcWnbVH3n1d0s5d

※再生されない場合は、YouTubeで「筋肉アワー反田恭平」で検索してみてください。

 

 

大人は限界を自分で作ってしまっている メンタル編

メンタル(楽器に向かう気持ち)は日々変わっていると、私は思います。

 

大人であれば、楽器だけに向かうことは難しく「家族の世話」「仕事の時間」「その他のプライベートなこと」「お友達との付き合い」などなど忙しいものです。

 

またいつも元気ではありません。仕事で疲れた・ゆっくりしたい・関節が痛いとか、若い時には感じない疲労もありますし、体の老化もあります。

 

そんなマイナスイメージが重なってしまうと、楽器演奏を純粋に楽しめない=本来の目的からはずれてしまっている ということにもなりかねません。

 

楽器習得の成長以前に、楽器をやめてしまおう・・・という悲しい結果にならないように、ここは上手にコントロールしてほしいと思います。

 

限界は自分のメンタルが作ってしまっているということを肝に銘じましょう。

 

①楽器習得は孤独なもの

ここは意外と気が付かない人が多いのですが、楽器演奏の習得は大変孤独です。独学している方は尚更ですが、練習している時は1人です。

 

ウクレレなどのグループ演奏のイメージが強い方が誤解しやすい点でもありますが、どの楽器でもおうちでの練習は必須です。おうちでは一人での練習になります。

※上達を望んでいなければ、おうちでの練習は必ずしも必須ではありませんが、グループレッスンではどんどん遅れて行ってしまうでしょう。

 

ひとりでも楽しめる工夫や目標をもち、日々練習していく事になります。淋しいのを避けるのは、経験者のお友達に相談する・SNSなどで交流をしてみるなどもオススメです。

 

➁習慣化をする・練習を計画化する

よく伸び悩む方に相談された時に訊ねるのですが、どれくらい練習していますか?ときくと答えられない方が多いのです。

 

恐らく練習していることを説明できない=練習が計画化されていないだと思います。

 

皆さんは「お風呂って今週何回入りましたか?歯みがきは何回しましたか?」と聞かれたら答えられますか?多分、答えられますよね。

 

楽器の練習も同じです。習慣化しましょう。また旅行などで練習できない期間があるのであれば、それらも加味して計画して練習しておきましょう。

 

③「出来ない」となるべく口にしない

言霊ってご存知でしょうか?よく「夢は言葉にして出した方がいい」とか引き寄せの法則などで言われたりしますが、言葉を口に出すと無意識化に入り込むとされています。

 

ポジティブなことや夢を言葉や口にするのは良いと思いますが、反対にマイナスなことやネガティブのことも、同じく作用されてしまいます。

 

私自身も難しいパッセージなどに出会うと「むむっ!できない・・・かも」となりますが、口には絶対に出しません。その場合は【難しい】と言い換えます。

 

難しいと言い換える意味は「今の自分には難しい」のであって、必ず打破する未来が見えているということで発しています。難しいので時間はかかるかもしれないですが、やれないという否定にはなりません。

 

「できない」と言い切ってしまうと、現在も未来も奪われてしまうから絶対に言いません。おすすめです。

 

➃成長を感じられていない時が1番の伸び時である

これもよくあるのですが「練習は変わらずしているのに、最近成長を感じられていない」というスランプを感じることがあります。

 

ここでやめてしまう人も少なくないのですが、こういう「壁」を感じている時が実は1番伸びている(ジャンプする前段階)時期だったりします。

 

成長は必ずしも右肩上がりではありません。フラフラしながら上がっていきます。そういう時こそ淡々と日々変わらず練習することが1番です。

 

⑤目標を高く設定しすぎない

ダイエットなどと同じく、楽器習得は時間がかかるものです。1週間で20キロ痩せられないように、難しい楽曲ほど時間がかかるものです。

 

1か月で革命のエチュードが弾けるようになりたい。という目標も、絶対に無理ではないかも?!しれませんが、犠牲が伴いますし素敵な演奏になるかもわかりません。

 

高い目標ほど長い目でみて、今、自分がクリアしなければいけない課題に集中しましょう。その方が早道です。

 

 

正しい「探求」をしましょう

上記の「できない」場面に出くわした時、どういった対処が正しいでしょうか?

 

これはレッスンを受けていても独学でもかわりません。どんな人でも「(今の自分が)出来ない場面」に出くわします。そんな時、あなたならどうしますか?

 

1番よくないのが、習っている方の「次のレッスンまでやらない」ということです。これは絶対にダメです。何も変わりません。

 

自分なりの「探求=どうしたら出来るようになるか?」を必ずしましょう。その答えが間違えていてもいいのです、とにかく探求することです。

 

やり方は「あ~でもない、こ~でもない」です。これだけです。

・指を立てた方がいいのか?寝かせた方がいいのか?

・椅子の座り方は合っているのか?

・譜面の指番号はあっているのか?

・そもそも楽譜の音符が読めているのかどうか?

などなど、広~く考えてみてください。絶対ではありませんが、不思議なものである日ポッと今まではまらなかったパズルのピースがあうような感覚で、答えが見つかることがあります。

 

これは日々探求心をもって練習していないと、こういった閃きはおとずれません。こちらも練習とセットで、つねに探求していきましょう。

 

【アドバイス!】

この探求ですが、YouTubeなどの指導動画を参考にするのは、ほどほどが良いと思います。

YouTubeやDVDのノウハウ系は「広く無難な方法」であることが多く、その解決法が自分にあっているかどうか?が難しいからです。

また身体的に違う方の動画などでも、ピアノで言えば、アメリカ人などの男性の手の大きさがド~上のソまで届きそうな人のアドバイスを、日本人女性(平均的な手の大きさの方)が見ても、何も参考にならないからです。

それならば、同じ日本人で同じ悩みを持った方の動画を探してみる、という方が解決法が見つかりやすいです。

なるべく動画ではなく、自分自身で見つけるように努力し、その後に参考程度にYouTubeがいいでしょう。

 

まとめ

大人のピアノ(楽器習得)は、日々の忙しさの中での時間を作ることから、ムリなく健やかな日常で、よいメンタル状態で行うのがベストです。

 

筋肉は裏切らないという言葉があるようですが、私もそう思います。鍛えれば必ず応えてくれます。

 

また探求心は向上心にもつながります。少しでも上手になりたい!残りの人生をステキな音楽に囲まれて過ごしたい!と強く思った人は、ぜひこちらの記事を参考に、練習に励んでいただけたらと思います。

 

よい音楽ライフを過ごしましょうね♪

 

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