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すっかり冬の雰囲気になってしまって、衣替えがうまくいってない講師ですが、皆さんはお元気でしょうか。
年末に私が行うことの1つに『ウクレレの弦交換』があります。おおよそ半年~1年で弦を交換しますが、レンタルウクレレを含めるとかなりの量を交換します。
そんな経験の中で『初心者や女性の方に向いているウクレレ弦は、きっとこれだ!』という点でご紹介できたらと思います。
かなり個人的好み、価格などの費用対効果などの観点などでゴリゴリの私の意見になりますので、参考になる・・・と嬉しいです 。
2025年版になっていますので、随時新しい弦が首位に入る可能性がございます。こちらも合わせてご理解ください💦
オススメのウクレレ弦はこれだ!(女性向けかも?)
こんな質問は、わりと多くあります。
とりあえずで間違いないのは WORTH CM(ワース クリアミディアム)
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人生初のフロロカーボンにして、結局これに戻って来てしまう安心感があります。BM(ブラウン)の方がまろやかな音色のイメージがありますが、すごく違うわけではないので、お持ちのウクレレのカラーリングなどでのお好みで選んでみてOK。
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一見、お値段が~と感じますがコンサート2本分取れるので、結構お得感もあるし、弦交換はじめての人で「もし失敗したら」という方には、安心ですよね。お友達などとシェアしてもよさそうです。
ポイント
コアロハウクレレの標準取り付け弦としても有名。細すぎず太すぎず、使いやすいと思う。
ソプラノ~コンサートには最適。テナーなどは別サイズを検討。
かなり明るい音色に感じるので、コロンコロンとした音色を目指す人には向いていないかも?弦の音色の個性は強めかな。
人気のORCAS(オルカス)ミディアム
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オルカスも人気のフロロカーボンです。見た目がブラックで、ナイロンブラック弦に見えるのですが、やはりフロロカーボン弦なのでしっかりした感じはあります。
でも、ワース弦よりは柔らかい感じもあり、ナイロン弦はちょっと・・・でもいきなりフロロカーボンでも心配かも・・・という方に向いていると感じます。
ポイント
セイレンウクレレの標準弦らしいので(昔はヒロ弦)、人気の日本人ビルダーにも認められている一品。
音色もワースより落ち着きがあるタイプなので、マホガニーの胴に厚みのあるソプラノサイズのウクレレなどでも、しっかり深みのある音色になりそう。
意外と良き!かなりの大穴 D'Angelico(ディアンジェリコ)クリア
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安いのでお試しで・・・と使ってみたら、ドンピシャで好みでした。上記の中で1番細いタイプで心許ないかな?と思っていたけど全然よかったです。
ブラックも買ったのですが、クリアの方が好み。所有のT`sウクレレに張っているのだけど、生徒さんほぼ全員に「あ~先生のウクレレ、良い音します~」と言われます。
ポイント
売っている店舗があまりなさそうので、お安く見つけた際には1度チャレンジしてほしい。
ワースよりテンションが弱い感じもするので、初心者の方でも押さえやすいと思う。
クリア・ブラック・ライムとあるけど、ライム・・・・気になる。
だまされたと思って1度使ってみてほしい大穴。意外に日本製。
細めなので耐久性は、若干劣る気がするけど、良い音なのでOKです!
ナイロン弦はオススメしないワケ
ウクレレと言えば、ナイロン弦でしょ!と思う人も多いのではないかと思いますが、私は初心者の人や女性の方には、あまりオススメしていません。
自分自身が音色や弾き具合を気に入っていないという理由もあるのですが、ご入会すぐの生徒さん(女性)にナイロン弦を薦めてみて、あまり良い結果が出なかった、演奏しづらそうなどを感じた為、今の所は避けています。
①ナイロン弦は、初心者には柔らかすぎるかもしれない
指先が少し痛いかも?という女性の生徒さんに、ナイロン弦に張り替えを薦めて行ってもらったのですが、柔らかすぎる+脱力ができていないために、押し弦をするとチョーキングしたように、音が正確に出せないことが多くなってしまいました。
チョーキングとは、弦を上にグッと持ち上げて、音程を変える奏法 なのですが、その現象を無意識にしてしまう=脱力ができていない状況に悩まされました。
上にだけでなく、コードによっては下に引っ張ってしまったりと、柔らかいが故のデメリットだな~と思いました。
上達して、脱力がうまくいくようになったり、コンサートサイズやテナーサイズのウクレレなどに張るにはテンションも強くなるので、チョーキングのようにはなりにくくなるので、うまくいくかもしれません。
➁太めなものが多いので、指が痛いかもしれない
柔らかいのをサポートするように、弦の太さがフロロカーボンより太くなりがちです。太いからダメというわけではないですし、反対におさえやすいと感じる人もいるかと思いますが、太いナイロン弦は、指が痛くなってしまうかもしれません。
段々指先がかたくなってきて、どんな弦でも指先は痛くないよ、という場合は太めを使ってもらって大丈夫です。
(注意)一部では太い方がおさえやすいという声もあるのですが、私や、私の周りの女性の初心者の生徒さんたちは、細い弦の方がおさえやすいと言っているので、ここでは敢えて太い弦を弾きにくいという扱いにしています。
③チューニングの安定がしにくい
初心者の方は新しいウクレレを購入して使用すると思いますが、新品のウクレレに張っている弦を取って、ナイロン弦の新品に変えると、チューニングの安定までに時間がかかります。
柔らかい=伸びやすいという特徴もあるので、ただでさえチューニングに手こずる初心者の方にはストレスになってしまうことを懸念します。
また気温の変化にも弱いので、季節によってはさらにチューニングに悩まされるでしょう。
人気があるブラックナイロン弦のghsですが、扱いが少し難しいのを承知で使ってみてください。コンサートやテナーとかの方が相性がいいかも・・・
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その他の弦は? ナイルガットやチタニウムなど
正直、この辺の種類の弦までは使い切れていないので何とも言えないのですが、知っているものだけでもご紹介します。
ナイルガット弦の代表 Aquira
アクイーラ?アキーラ?色んな呼び方をされるAquiraですが、最近の中華ウクレレと言われる初心者セットの多くのウクレレに付けられている弦です。
音も良く、どんな風に弾いてもマッチする。というので、初心者セットについているのだと思いますが、悪く言うと「個性が無い」という点もあります。
どんな人が弾いても同じ音になるということは、粗悪なウクレレにつけても「それなりの音」になるので、ウクレレの造りの悪い状態ものでも弾けてしまうということになります。
「初心者だから良くわからないし、それなりの音でOk!」という方も少なくないのですが、粗悪な状態のウクレレで練習すると手を壊したり、背中や首が痛くなったりと、別の不具合が出てきます。結果、ウクレレって体が痛くなるじゃん・・・・やめる。につながりやすくなるのです。
ウクレレを売る方としては都合がよい弦ですが、初心者には優しくないかもしれませんね。
そして弦が太めなので、初心者の女性には弾きづらいという人もいます。私はあまり好きじゃないのですが、もともとは良い弦ですので、一般的には大変人気もあります。
胴鳴りのする良い楽器にAquiraを張れば、相乗効果でとても良い塩梅になるのではないかとは思います。(低音がしっかり感じられるというのが人気の理由のようです)
3大ハワイウクレレブランドのカニレアの標準弦らしいです。有名ブランドにも認められている優秀な弦です。
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入手は困難?! ダンロップ弦
Famousのウクレレのペグを修理に出した時に、店員さんが付けてくれた弦です。ダンロップ?!タイヤ?!なんて思いましたがタイヤではございません。
ダンロップ社が発明したVSD-7 ポリマーというのが、この弦の特徴です。なんの材なんでしょうか。良く分かりません。が、良い音です。
店員さんが選んでくれたためなのか、かなり気に入っていました。太いのですが、あまり気にならず、とにかくFamousとの相性がよかったと思いました。
ちょっとアクイーラ弦に近い感じもありましたが、こっちの方が個性が出せる気がします。
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デメリットは、少し高価なのと入手がちょっと困難です。扱っている場所が少なめなんでしょうか。赤いのを使って言いましたが、少し太いのが嫌な方は、ジュニアというのもありますのでそちらをお試しくださいね。
自分の好みの弦を探してみよう
色々とご紹介しましたが、お持ちのウクレレの材や大きさとの相性もあります。テナーサイズに太い弦を使わなければいけない・マホガニー材にはナイロン弦がいい。というのは【好み】の範囲になりますので、張ってみないと分かりません。
また、張ってはみたものの、音色はいいのだけどなんか指先に引っかかる、ビリつく、弾きづらいなどの演奏面で合わないことも、たまにあります。
他にも、消費が多い方は釣り糸を張って見たり、クラッシックギター弦を張って見たりと色んなことを試されているプレイヤーの方もいらっしゃいます。
「この楽器にはこれ!」と確固たる音色に出会うまでは、冒険してみるといいと思いますよ!ぜひ楽しみながら弦選びにハマってみてくださいね。