東京都品川区大人の超初心者のための
ピアノ・キーボード・ウクレレ音楽教室
~音楽のタネを一緒に蒔きましょう~
グレーヌ音楽教室
講師の秋庭ミモザです 🙂
爽やかな秋晴れが続き、窓からは金木犀の香りがすぅ~っと入ってくるようになりましたね。あの猛暑は一体どこに・・・😅
今回の記事は、よく言われる『リズム感』とは?そして鍛える方法はどんなものがあるか?のご紹介です。
私の生徒さんでも本当に多いのが、開口一番【リズム感がありません】という言葉。私はこの言葉を聞いても、全く怯むこともなく(笑)スルーしております!
そうです、リズム感は鍛えるものです!そして、年齢関係なく、努力次第でリズム感はつきます。楽器演奏には不可欠な要素なので、頑張って鍛えていきましょう🤗
リズム感は鍛えるもの!今からでも全然大丈夫!
最初に大切なことを言いますね。
(楽器演奏で言う)リズムをとる。という行動は、運動行動(手拍子・足踏み・体を揺らすなど)になりますので、運動神経が良い人の方が比較的スムーズに習得できますが、上記のような運動と異なるのは『脳でもリズムを理解し、表現する・生成する』感覚が必要になります。
ですので、運動神経抜群の人が、楽器演奏に優れているということには、必ずしもイコールにはなりません。
私の知っている中ですが、音大仲間で『私、運動ニガテ~』という人も少なくありません😂 また反対に、運動神経抜群で楽器演奏も得意。という人もいますので、リズム感として考えてみると、あまり関係ないと思われます。
リズムを体内生成・表現するには、リズムを理解し、自分のイメージしたリズムを具現化させ、楽器演奏に反映させる能力が必要となります。これは少々の鍛錬が必要となります。
「ん?なに言ってるかよく分からないんだけど・・・😬」となっていると思いますが、これから紐解いていきますね。
音楽芸術は時間の芸術であることを考えてみる
音楽は時間の芸術である。このことを考えたことがありますか?
芸術は、空間芸術と時間芸術と大きく分けられ、音楽は時間芸術の方に分類されます。
しかし、私のここでいう時間芸術と言う場合、究極の時間芸術が音楽だという意味で使っています。
音楽は、一音出した瞬間に消え、過去のものとなり、手の上に残ったり音の色が目に見えたりするものではなく刹那的です。
CDなどに残せば、形として残りますが実際のその場の空気感や生音の臨場感などには限界があり、やはりその時の時間を共有した人が最上となります。
その最上の芸術を楽器演奏で表現するのが、音楽である。と言ってもいいと思いますが、その時間を操る術=リズム感となる。と言っていいでしょう。
つまり、音楽芸術(楽器演奏)をやるには、時間を理解し、操らなければなりません。
「いやいや!そんな深い意味を持って楽器演奏してないから!」という声が聞こえてきそうですが(笑)実はとても大切な要素なのです。
時間を操るには、まず自分が合わせることを身につける
さて、ここからが本題です。(前置きが長くなってしまいました🤣)
時間を操ると敢えて書いていますが、これは読み替えるとリズムとなります。手に取って見えない、色もついていない空気を感じるには、まずは自分がその時間を理解し、合わせる事をしないと始まりません。
ではどうやってやるか?なのですが、まずはメトロノームとお友達になりましょう。
メトロノームは、BPM=1分間に何回ビートを打つか?を示す定規のような役割をしてくれます。
私のオススメはBPM=60=1分間に60回打つ=60秒を手拍子からでいいので、一緒に打っていき、感覚を身につけます。
これならメトロノームを持っていない人でも、秒針がある時計とにらめっこしながら行うことが出来ます。
BPM=60をマスターしたら、次は倍の120(秒針1回につき2回打つ)を体にいれます。
BPM=120 はマーチ(行進)の速さになるので、身につきやすいです。そして120くらいの曲は、J-popでも多くありますし、心も踊りやすいです。
今は、無料のスマホアプリでも、Google検索で「メトロノーム」と検索すると1番上に出ますので、検索してみてください。
実際の詳しいやり方
もう少し丁寧に説明します。
①メトロノーム、または秒針の時計を用意(アプリでOK)
②BPM=60にセット
③目で見ながらでいいので、メトロノーム音や秒針に被せるようにして手を叩く。この時、ジャストで手を打てるように神経集中してください。
④5分間はキープするように。完全に出来たら色んなBPMで挑戦
この具体的なやり方は、私が音大の時に散々やった方法です。とにかくメトロノームの音が消えるように打音を出す(音量ではなくタイミングで消す)ように、練習しました。
その他にも裏で取る方法などもやりましたが、まずは上記のやり方でマスターしましょう。
その時にイメージしてほしいこととは?
メトロノームを使ったトレーニングをするときに、気にしてほしいのが、最初に書いた時間の具現化=自分の中のイメージを作ってほしいです。
イメージは何でもいいです。出来たら複数のパターンがあるとジャンルごとに変えることができていいと思いますが、まずは1つから。
何でもいいのですが、イメージしやすいのは、ボールがバウンドする動き=バスケットボールをドリブルするイメージや、振り子が左右に動くうごきだったりがイメージしやすいと思います。
メトロノームの音は『点』でピッピッと聞こえますが、大切なのは無音になっている空間の時です。音が切れているわけではなく、無音になっているだけで時間は流れています。
振り子にしても右から左に動く時の、動いている時間移動の過程があります。時間は過去には戻らないことをイメージできるものがいいです。
そのイメージを楽器演奏の時にもイメージし続けてほしいのです。
音が鳴っていない空間をイメージできたら勝ちです
合わせることができたら、今度は裏を感じてみましょう。付点四分音符やシャッフルというリズムは、この空間をずらしていく作業になります。また3連は3つに空間を分けることになります。難しいですね!しかし、よい方法があります。
言葉はリズム!好きな言葉に合わせよう
意外と気が付かないのですが、言葉を発する時、実はリズムやイントネーション(音の高低)があり、音楽のメロディーに非常に似ています。
リズム練習をするときに、単にタタターと言ってもなかなかうまく行きません。そこで、あなたの好きな言葉のジャンルで構いませんので、色んなリズムを探して合わせてみてください。
例
◎野菜果物系
2拍子⇨ニラ・カブ・ナシなど
3拍子⇨トマト・りんご・セロリなど
4拍子⇨あまぐり・だいこん・にんじん
5拍子⇨さくらんぼ・ラフランス
6拍子⇨ほうれんそう・新しょうが
◎駅名(関東)
2拍子⇨久喜・与野・逗子・千葉
3拍子⇨田町・渋谷・上野・目黒
4拍子⇨五反田・川崎・立川
5拍子⇨大井町・秋葉原・池袋
6拍子⇨鶯谷・浅草橋・下北沢
付点などは、促音(そくおん)小さいツなどが入っている言葉を選ぶと分かりやすくなりますよ。色々探してみて合わせてみましょう。
リズムが取れなければ、最初に声に出そう
これも、よく言われることなのですが、リズムが分からない、表現できない時は声に出しての表現も出来ません。つまり、歌うことが出来ません。
私自身も譜読みで分からない所は、声に出してみますし、生徒さんにも声に出してもらいます。言えない時は演奏も出来ません。脳がリズムを理解していないからですね。
タンタターとか、タタタターンタ などで構いません。声に出してみましょう。そこで理解できたら楽器で合わせるとすんなり弾けてしまいますよ。
慣れてきたらカラダ全体でリズムを取ってみる
ここは最終段階ですが、リズム取りになれてきたらカラダの一部(足や腰、首など)でもリズムをとってみましょう。軽く踊っているような感じになりますが、それがリズムをとる。ということです。
大きくガツガツ踊る必要は全くありません。手先だけ、とか足先だけ、とかでリズムを取るのではなく、あなた自身でリズムを取ります。そうすると楽器演奏の時も良い影響が出てきます。
歩くこと=リズムを取っている 証拠です。自分の歩幅に合わせて1.2.3.4・・・と言いながら歩くのも良いですよ!
なかなか最初は難しいのですが、慣れてきたら挑戦してほしいです。
まとめ
今回は、リズム感を養うための方法を段階を追ってご紹介しました。
段階的に既に出来る部分が、各自飛ばしていただいてかまいません。が、不安だったらいつでも戻って確認しながらやってみてくださいね。
リズムは音楽要素の3つのうちの大事な1つです。やはり見逃せない大切な部分ですので、あきらめずにコツコツ習得をめざしていきましょう!