東京都品川区 初心者のための
ピアノ・カシオキーボード・ウクレレ音楽教室
~音楽のタネを一緒に蒔きましょう~
グレーヌ音楽教室
講師の秋庭ミモザです 🙂
まだまだ猛暑日が続きますが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?コロナ感染者の数も過去最高になってしまったようですが、暗くならずにいたいものですね。
今回は、ものすごく根本的なお話の『音楽ってなに?』というテーマでお話していきます。
楽器演奏を始めた(始めてみたい)けど、そもそも音楽ってなんでしょうか?考えたことありますか?ない人が多いかもしれませんね。
あまりにも日常に溶け込んでしまっていますし、子供のころからなんとなく歌をうたっていたりしていますので、そこまで真剣に考えたことないと思います。
そこで、今一度音楽というものを考え、楽器演奏で何をどうすれば音楽として成立するのか?また良い演奏に結び付けるには、何をどうとらえるべきなのか?ということまで書いていけたらと思います。
音楽ってなに?音楽を構成する大事な要素とは?
音楽を構成するものがいくつかありますが、一般的に言われているのが超大切な3大要素
メロディー(旋律)
リズム(律動)
コードハーモニー(和声)
の3つです。かなりざっくり省略して書いてしまっていますが、音楽を作っている要素はこの3つと言ってよいでしょう。
★もっと詳しく知りたい方は『音楽 Wikipedia』を読んでください。
その他にも音色や音量(ダイナミクスレンジ)音の高低差などと、もっと細分化されて説明されたりもしますが、分かりやすいのは上の3つの言い方かと思います。
メロディーとは
言わずもがな、歌で言うと歌う部分ですね。曲の主人公と言ってもよいでしょう。これが無いと、なかなか音楽として成立しづらくなります。
またメロディーは著作権が発生しますので、作曲者とすると財産にもなります。秀逸なメロディは人間以外の動物や植物も感動させるものです。
大変重要で、なくてはならない要素です。(※現代音楽やリズムのみで演奏されている曲も多くありますので、絶対的ではないことも書いておきます)
リズム
個人的には、1番大事な要素ではないか?と思うくらい、私はとても大切にしている要素です。曲の速さを決めたり、雰囲気を決めたりもしますので、メロディー以上に大切だと感じることが多いです。
遥か昔、私たちの先祖さまはこのリズムを使って、意思疎通を図っていたと言われていますので遺伝子レベルでも根深いものとなっています。
またリズムはよりお国柄が出やすい要素だと感じることが多いです。リズムもまた遺伝子レベルで決まっているものなのではないかと思います。
ハーモニー(コード)
メロディーに付随して、複数の音が重なり合った部分を指しますが、和音でいう1番下の部分の音=ルート音(根音)は、この3大要素の中でも絶対に外せません。
これが決まらないと、音楽の調性(明るい・暗い)が曖昧になり、ストーリーとして成立しなくなります。この根音がしっかり支えてくれるからこそ、1曲1曲が成立しています。
ハーモニーも、お国柄ふが出ることもありますが、リズムほどではないかと思います。リズムよりもハーモニーの好みには個人差がある気がします。
次点で音色・音量など
音色も大切な要素ではありますが、これは絶対ではありません。『この曲にはこの音色が合うね』ということがあっても『絶対にこの音色でないとダメ!』というシチュエーションは意外と少ないです。
楽器の種類が色々あるように、音色も色々あってよいということです。(あまり汚らしい音は気分を害しますが…)
音量もまたしかりで、絶対にこの音量でないとダメ、ということもありません。適材適所の音量であればいいと思います。ただし、ダイナミクスレンジ(最小音量~最大音量)は、かなり大切な要素にはなってきます。
これら3つの要素が1つでも欠けてしまうと、良い演奏、良い音楽という風になりにくくなります。心地よいメロディーで、最適なリズムで、きちんと決められた調性で演奏された音楽は、やはり感動ものです。
楽器演奏をする上で上達させるべき3つが、このメロディー(の理解)、リズム、コードハーモニーを意識できた演奏習得を目指す。ということになります。
楽器演奏で、どうやってこの3つを習得するのか?
では、楽器演奏における上でのこの3大要素をどうやって身につけるのか?というお話です。これらを意識して、習得するのには時間がかかります。1つ1つを分解しながら楽器演奏に溶け込ませていくような感覚で学んでいきます。
メロディーに関して
まず1番始め(初心者の方)は、譜面があれば譜面通りに。耳コピであれば耳コピ通りに再現できるように演奏することを目指します。
国語の授業でやった『音読』のような感じで、なるべく一文字一文字のミスを無く読むようなイメージです。楽器で言うとミスタッチなしでの演奏です。
その際に、心の中で一緒にメロディーも歌いながら演奏してください。楽器=自分の代弁者ですので、そのままのメロディーを表現していると言っても過言ではありません。『歌心』という言葉があるように、こういったこともとても大切です。
音符の長さや休符もしっかりと再現し、大切にしていきます。ないがしろにすると感動度も減ってしまいます。
メロディーが体に入ってから、音の強弱(ダイナミクス)などを決めていきますので、基盤がしっかりしないと応用もききません。
リズムに関して
メロディー同様、譜面があれば譜面通り。耳コピであれば再現度をあげましょう。BPM(Tempo)もなるべく原曲に近づけたい気もしますが、まずは大切に自分が演奏できるテンポで丁寧に扱いましょう。
譜面や音源でもリズムは表記されていないものも多いので、自分の体感が頼りになります。
よく『リズム感がないから』というあのセリフはこういった部分から出てくるのかな?と思います。
確かに可視化しにくいので、苦労する人も多いですね。普段からメトロノームを使って、体内時計ならぬ体内メトロノームがあると便利です。
『え?体内メトロノームなんて無理じゃない・・・』と思うかもしれませんが、皆さんの中には既に持っています。そう、心臓です。立派にリズムを刻んでいます。
私はまず生徒さんに『テンポ60(1秒に1回)をマスターしましょう。そのあと、その倍の120です。』と指導しています。
比較的マスターしやすいですし、60秒のBPMをマスターすると日常生活が意外と便利になりますよ。(コレホントです)
話がずれましたが、これがリズム感の基礎になり、そのあとに裏リズムを感じる勉強、3連・5連などの奇数のリズムと段階を経てマスターしていきます。
あとはジャンルによってリズムの取り方に違いがあるので自分の好きなジャンル・演奏するジャンルのリズムをマスターしていきます。
コードハーモニーについて
コードネームの書いてある譜面を使用していれば、そのコードネームの根音=1番下の低い音を意識します。楽器でいうとベースやピアノは左手の小指などが担当します。
その根音を基準として上に音が積み重なっていますので、その響きを意識します。
その積み重ねがよく分からない場合は『どんな時のハーモニーが自分にとって美しく聴こえるのか?またその反対』から聴き分けていきます。好き・嫌いで判断していいです。
自分の好きなコードの積み重ねが分かると、後々好きなコードが出てきた楽曲に出会うと『キタっ!』というような感覚に出会います。
私は生徒さんにそれぞれのコードに『形容詞や色を付けて感覚で覚えてください』と伝えます。感覚は人それぞれで全然OKです。
『かわいい・きれい・つめたい・さみしい・こわい・からい』とか『濃いピンク・限りなく透明な水色・ハッキリした黄色・あの森で見た葉っぱの緑』とかです。
形容詞がつけられなければ、この響きが好き・嫌い。でもいいです。
共感覚をご存知でしょうか?文字に色がついて見える・・・というやつです。あの和音バージョンのようなものです。ただし厳密にではなく、あくまでも自分の感覚で判断していただければ大丈夫です。
メロディー楽器にしても、コード楽器を演奏してる時でも、もしミスタッチがあるとその自分で決めた感覚から違和感を覚えます。
例えば『甘い(コーヒー味)』と感じていたコードCが演奏中に『少しにがい(コーヒー味)』と感じた場合、ミスタッチや他の人が別のコードを演奏している場合があります。そのちょっとした違和感がポイントです。
それを聴き取る力は演奏中にも非常に大切な部分となりますので、初心者のうちから気にしてみてください。
メロディーリズムハーモニーを意識した演奏とは?
では、上記の3つを意識した演奏とは?一体どういう状況でしょうか?また上手な演奏とはこの3つをどうしているのか?を書いていきます。中~上級演奏者になるためのポイントともなりますので、初心者の時から読んでおくことをおススメします。
演奏中のメロディーへの意識は?
上にも書きましたが『音読・歌心』が楽器演奏では大切になります。音読の時に、点や丸を大切にしますよね?音楽も一緒です。
またブレス位置も大切です。吹く楽器だと自然にできるのですが、ピアノや打楽器など、口を使わない楽器はこの呼吸ポイントを無視してしまう初心者の方も多いです。
歌物を演奏する時は、自分も一緒に歌ってみる。インストなどもどこがメロディーの1番の盛り上がりなのか?を譜読みの段階で意識しておきましょう。曲の『起承転結』の見極めが大切です。
演奏中のリズムへの意識は?
なるべく一定のリズムキープを目指す。のも大切ですが、わざと遅くする・速くする。というもの上級者のテクニックの1つです。
本当に一定のテンポで演奏してしまうと、なんかロボットが演奏しているような・・・無感情の演奏になってしまいます。いわゆる「面白みのない演奏」になります。
決して速くなってしまうこと・遅くなってしまうことが悪、ではありません。適材適所で緩急はとてもよいスパイスです。
ダメなパターンは、演奏技術が追い付かず、段々おそくなる演奏です。これはかっこ悪いです!指が動かない・息が続かないのような練習不足が原因の演奏スピードの減速は、聴いている人を同情させてしまいます・・・。
ですので、自分が演奏できる最適なテンポで確実に演奏できるスピードを理解しておくことが大切です。
速く演奏できることが正義ではありません。ここは非常に大切ですよ。
演奏中のハーモニーへの意識は?
コーラスの人などは、自分の発する音程に対して相手の音がどう響くのか?を演奏しながら聴き分けていきますが、楽器の和音はそこまであまり気にしないです。
ただしコード内の音を1つでもミスってしまうと、成分の違うコードに変わってしまうのでなるべくミスタッチのないように頑張りましょう。
先ほどの違和感を感じ取る耳と、和音を担当する楽器の人は、どういう風に弾くか?というところに焦点がいくかと思います。
弦楽器の場合は、ゆっくり指を動かした時と速くジャン!と動かした時とではだいぶ雰囲気が変わります。ピアノなどの鍵盤も同時に手をおろす場合と、分散和音のようにパラパラ弾くのとでは全く異なったものとなります。その弾き分けが大切になります。
あとは、同時に和音をならす場合は同時に鳴らした音が全て同じ音量が良いとされています。ピアノで多いのは、小指や薬指の音が小さい・・・なんてことが多々あります。
まとめ
いかがでしたでしょうか? 少し難しかったでしょうか?
本当に始めたばかりの頃は、全く何も分からない…と思いますので、まずは演奏自体を楽しむようにしましょう。その後でいいので『なぜ?なぜ?』と色んな方面で追求していくと、音楽の深さの魅力にハマると思いますよ!
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