東京都品川区・初心者のための
ピアノ・キーボード・ウクレレ・マリンバ
音楽教室
~音楽のタネを一緒に蒔きましょう~
グレーヌ音楽教室
講師の秋庭ミモザです 🙂
11月中旬にもなると、一気に寒さが強くなってきましたね!
毎年思うことなのですが、先人たちの考えた暦の二十四節気になると、必ず暑くなったり寒くなったりするのが本当にスゴイなぁ~と感じます。
今日は大人の方で独学でピアノきーや鍵盤楽器をやってみたいという方のために、私なりのお話をしてみたいと思います。
大人のピアノ・キーボード 独学でも基礎練習は必要?
私個人としては「部分的に必要」という答えになります。
なぜ部分的なのか?という点ですが、大人の方の場合は演奏したいジャンルがスタートの時からある程度決まっているからです。
ジャンルによっては、その基礎練習が全く必要が無いジャンルなども出てきますので、選別が必要になります。
ウクレレの場合も基礎は大切と言えますが、ウクレレは「このジャンルがやりたい!」と言って始めるよりも「ウクレレが弾きたい」と言って始められる大人の方が多いので、だいたいの方はどんな方でもコード奏法から始めます。
しかし、ピアノやキーボードの場合は「ショパンが弾きたい」「とりあえず唱歌のメロディーを右手だけ弾けるようになりたい(左手はどうでもよい)」など、目指す段階もジャンルもかなりの幅があります。
それは独学であっても、先生に習っていても違いはありません。そしてきちんとした基礎練習を選別する→実行することも身に着けることが大事になります。
お子さんの場合と大人のレッスンの違い
また、大人と子供の差とも言えますが、ピアノに費やせる時間が全く違う点や飲み込み・吸収力などさまざまな点で相違があります。
現代のお子さんも沢山の習い事をされているので、一概にピアノ(音楽)だけに力を注ぐことはあまりないのかもしれませんが、基礎の本を1冊じっくり取り組んでも、そんなに苦労せずマスターしてしまうものです。
しかし成人(20歳前後)にもなると、仕事をされていたり、家庭もあったりとそうそう音楽ばかりもやっていられなくなります。
そんな生活リズムの中で「基礎が大事なので、とにかく基礎をやろう!!」なんて言っていると、本来楽しい演奏が単純作業の基礎だけで終わってしまい面白みも何もありません…。独学であってもピアノの挫折のきっかけを作る可能性が出てきます。
大人は最低限の基礎固め~ニガテな部分を重点的に
では、最低限の基礎とは?ということになりますが、私の思う基礎というのは以下のものになります。
- 手の形(ほどよく丸く指先が鍵盤に触れている状態)
- 演奏時の姿勢・脱力
- キレイな音を出す基礎
- 読譜のコツ(演奏時の目線の送り方など)
- 譜面から得られる情報の処理能力(強弱なども含む)
- 譜面を理解できる程度の音楽理論やリズム習得
カンタンに書くとこの程度になりますが、深く追求するとなるとこれだけでも大変です。
ピアノ鍵盤楽器の基礎となります。読譜に関してはクラッシックの方は出来ないとダメですね。ポップスやジャズは耳コピでできますが、クラッシックはちょっと違います。
独学であれば、教則本や動画などでしっかり習得し、自分の演奏姿をスマホなどで撮り、自分で見直すということをやってみましょう。
演奏中は自分を客観的に見るのはプロでも難しいので、録音・録画は、ぜひオススメします。
手の形や動き方、姿勢は初期の段階である程度しっかり習得しないと、あとで修正が大変なので慎重に習得されるといいと思います。
その中でニガテと思う部分を重点的にせめる!
誰しもニガテな部分が出てきます。
早く演奏するのがニガテ。とか、和音がニガテ。 細かいパッセージがニガテ。 指変えがニガテ。 ヘ音記号がニガテ…など色々です。
ニガテな部分に向かい合うのは本当に気持ちが沈むのですが、ぜひきちんと練習していきましょう 🙂
独学の場合は、またここで客観的に見る力が必要になりますので、録音録画を確認して『どうしてこうなってしまうのか?』という原因を突き止めます。
手の形が悪いのか? 姿勢が悪いのか? 練習量が足りないだけなのか? 繰り返し練習は沢山できているか? 譜面をきちんと理解しているのか?等を自分で観察します。
自分の得意な部分だけ、好きな部分だけばかり弾いていると、1曲完成させるのに非常に時間がかかってしまうので、ニガテな所をいかに早く普通~得意な部分と同じにするか?が大事になってきます。
そういったニガテな部分が自分で自覚できたら「部分的な基礎練習」をやっていけばいいと思っています。
総合的な基礎練習はやっぱりハノン?
クラッシックの基礎と言えばハノン。と言ってもいいほど取り入れられる教材ですが、私もどんなジャンルの方に対してもハノンを使っています。ですので、独学の方にもハノンは取り入れてもらってもいいかと思う教本です。
ただし!ハノンも1冊完璧に完成させようとしたら音楽人生が足りないほどのですので、ある程度の見切りは必要です。
自分がニガテだな~と思う部分の番号を選んで、ある程度の各自の目標を設定し、クリアできたら次の課題へ。という風に進んでもらえたらいいと思います。
今は色んなハノン(子供用・大人用など)と出版されていますが、この白い本のスタンダードタイプでいいと思います。昔ながらの青本もありますが、白本の方が解説も多いので、おすすめです。
鍵盤楽器の基礎の基礎。スケールにおける指の運び方が理解できると思います。
キーボードで左手はほとんと和音だから…という方もやって損はないと思いますよ。
ハノンオススメ動画
ハノンのオススメ動画をいくつかご紹介します。(2019年11月時点)
基礎的なものから、楽しくできそうなものなど、色々ご紹介します。
60番全部を弾いた動画
よく全部弾いたな…と思う1時間30分の超大作の動画です。
音源と楽譜を追ったものですが、音源が知りたい方は重宝すると思います。
一緒に楽しく弾く動画~フォルテさん~
筋肉ピアニスト系ユーチューバーのフォルテさん。ごん太な腕でしっかり楽しくお手本を弾いてくれています。
上からの画で指と手の形の参考に
スカラーさんの動画ですが、上からの動きがとてもよくわかります。
指がうまく動かせないとお悩みの方には良い動画だと思います。
まとめ
教則本は沢山ありますが、ハノンはぜひ、取り入れてみてくださいね。
独学であればなおのこと、基礎練習は必要になると感じますので、時間の許せる範囲で楽しみながら練習してほしいと思います。
ポイントは「自分がニガテだと思う部分」の基礎錬は重点的に。です。
みんなで頑張って練習していきましょうね~。